スイス国民投票「大量移民反対」可決
国民による直接投票が認められているスイス。
先日、外国からの移民受け入れ人数を制限すべきかどうかを問う国民投票が実施され、
可決されました。
賛成50・3%、反対49・7%の僅差で承認されたこの国民発議を提案したのは、
右派の国民党。
photo by vorwaerts.ch
EU各国などからスイスへ渡る移民は8万人に達し、
人口約800万人のうち外国出身者が約25%、私の住むチューリヒでは約30%となっています。
右派の最大政党である国民党は、移民の増加が次の様な事を招く結果となったと批判。
不動産価格が上昇による住宅不足
社会保障負担の増加
交通渋滞
犯罪率増加
そして今回の「大量移民反対」の国民投票を実現させました。
スイス政府や経済界は、反対票を投じるよう求めていました。
移民を制限すればEUとの貿易に影響が出る可能性が高く、移民の労働力がスイス経済を支えているからです。
今回の国民投票の結果は、スイス近隣国だけでなく世界中で大きなニュースとなっています。
移民の制限が可決されたこれからのスイスは、一体どうなってしまうのでしょうか。
住宅、社会保障問題は解消されるのでしょうか。
外国人による犯罪は少なくなるのでしょうか。
スイスに住む外国人として、この国民投票の結果を冷静に受け止めています。
でも、やっぱりちょっと不安です。
今後の動向から目が離せません。
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