街角で売られている金色の枝の正体は...?!
先日12月6日は「聖ニコラウスの日」でした。
12月に入って、ザグレブの街角やお花屋さんでは↓このような金に染められた木の枝が売られていました。
サンタクロースのモデルともなった聖ニコラウスとは、3世紀から4世紀頃に実際に存在した人物で、弱いもの、貧しいものを助けた聖人で、子供の守護神とされています。
(サンタクロースと聖ニコラウスはよく同じ人物と間違えられますが、違う人物です。)
12月6日は聖ニコラウスの命日で、この日には聖ニコラウスにちなんだお祭りが行われます。
この日、クロアチアの子供たちは自分のブーツをピカピカに磨き上げ、「ねっ、ブーツもピカピカだよ!
この1年間いい子にしていたよ!」と玄関の前に置き聖ニコラウスがやってくるのを心待ちにするのです。
子供たちがこの1年間、いい子だったのか悪い子だったのか、聖ニコラウスにはすべてお見通し。
いい子のブーツにはお菓子などのプレゼントが入れられますが、悪いこのブーツには何も入れられません。
悪い子はプレゼントをもらえないだけではなく、聖ニコラウスのお供の「クランプス」と呼ばれる全身毛むくじゃらの鬼のような生き物が、両親にお仕置き用のŠiba(シバ)と呼ばれる棒切れを手渡します。
そのシバが、街角で売られているあの棒の正体なのです。
クランプスとは日本のナマハゲのような伝説の生き物で、とっても怖い風貌をしています。
子供ならきっと泣き叫ぶくらい迫力があります。。。
でも、やっぱり子供にあま~いクロアチアの親たち。
どんなワルガキでもシバでお仕置きするだけで、プレゼントはなし!なんてことはまずありません。
子供のいる周りのクロアチア人に聞いても、みんな口をそろえて「今日は子供たちが大喜びだったわ!」
と顔をほころばせていました。
クロアチアで「聖ニコラウスの日」は子供たちのための日、「クリスマス」は家族みんなの日なのです。
(ステージで歌を披露する子供たち。聖ニコラウスの日の主役は子供です♪)
クロアチアの子供たちは聖ニコラウスの日とクリスマスの2回、プレゼントをもらえるのです。
うらやましいですね♪
ちなみに6日の朝起きると、わたしのブーツの中にもチョコレートが入っていました ♪笑
(12月お題"クリスマス")
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