EU加盟を果たしたクロアチア その後の様子は...?!そして気になる今後の「通貨」
クロアチアが28番目の国としてEUに加盟してから2日が経ちました。
日付が7月1日になった瞬間、NEW YEARのお祝いに負けないくらいの
たくさんの花火が打ち上げられ、大音量の音楽と拍手喝采でクロアチア中が揺れました!
さて、そんなクロアチアの歴史的瞬間から2日が経ちましたが。。。
一般市民として生活しているだけの私には、まだまだ実感が湧きません。
それどころか、周りのクロアチア人の反応を見ていると、
意外と冷ややかな態度の国民が多いようにさえ思えます。
(ある調査によると、国民の約半数近くがEU加盟に非賛成的だったとの結果も・・・!)
スーパーなどでは、一部の商品が「EU加盟割引」のような
ちょっとしたディスカウント価格で販売されています。
関税がかからなくなり、輸入商品が安く手に入るようになるということは市民生活に大変ありがたいです。
また、もちろんパスポートなしでスロヴェニアやドイツなどのEU圏内を移動できるようになりました。
ところでドイツといえば、クロアチア国民の中にはドイツのメルケル首相が今回の祝典に
駆けつけなかったことにガッカリした人多かったようです。
経済大国のドイツ。
EUの中でも特に大きな存在であるドイツに憧れを抱くクロアチア人もたくさんいます。
EU内でのその強い影響力からジョークで 「EU=Merkel Reich」
(「メルケルライヒ」 ドイツ語で"メルケル帝国"という意味)と比喩されることも・・・。
晴れてMerkel Reicnの一員になれたのに、その長が祝典にいらっしゃらなかったのだから
それはガッカリですよね。。。!
(以前に紹介したサモボルのカーニバルの一風景。メルケル首相、強そうですね!)
また、特にユーゴ内戦をきっかけにドイツに移住したクロアチア人も数多く、
クロアチアにとってドイツは身近で親しみのある国なのです。
(盛大な祝典から一夜明けたザグレブのイェラチッチ広場の様子)
話がかなりそれてしまいました。。。
EU加盟後、クロアチアを旅行される方にとって一番気になるのは「通貨」なのではないでしょうか。
現段階では、当分のあいだ(おそらく数年間)は現通貨のクーナが利用される予定で、
ユーロの導入はまだ先になりそうです。
ちなみに、クロアチアはEU加盟前から他のEU諸国並み、あるいはそれ以上に物価が高いと
よく言われてきましたが、その理由のひとつは
「EUに加盟した時に、急激な物価上昇に国民が戸惑わないようにするため」だそうです。
(他にも理由は色々あるようですが・・・)
10年もの長い期間を経てやっと果たしたEUへの加盟。
人と物の行き来が自由になった今後、EU諸国からの投資、
観光客の更なる増加などによる経済発展を期待しているようです。
EUという枠の中で、クロアチアはどう変化してゆくのか。。。
ひっそりと見守ってゆきたいと思います。
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