国境を越えた里帰り クロアチアのお隣の国「ボスニア」へ
こんにちは!
しばらくクロアチアを離れ、おとなりの国ボスニア(ボスニア・ヘルツェゴヴィナ)にいました。
というのも、うちのクロアチア人ファミリーたちが生まれ育った国はクロアチアではなくボスニアで、
昔住んでいた家がボスニアに残っています。
そんなわけで、彼らは年に何度かボスニアの故郷の村に里帰りするのです。
(うちはボスニアへの里帰りはいつも車。。。写真はクロアチアとボスニアの国境)
クロアチア・ザグレブ特派員のブログですが、今日はボスニアについてお伝えしたいと思います。
クロアチアに住んでいる「クロアチア人」の中には、実はボスニアに故郷があるという人がけっこうたくさんいます。
私の彼も4歳くらいまではボスニアの村に家族と住んでいましたが、
ユーゴスラビア紛争が始まり家族の一部を亡くし、命からがら故郷を離れ、その後ドイツで数年間を過ごし、
現在はクロアチアで暮らしています。
(生まれ育った家の庭の一風景。家畜を飼う小屋がたくさん建っています。)
ところで、みなさんは「ボスニア」と聞いて、何を想像されるでしょうか?
きっと「ユーゴスラビア紛争」の悲惨なイメージを持っている方がほとんどなのではないのでしょうか。
ここでは説明しきれませんが、かなり簡単に説明すると。。。
「ユーゴスラビア」とはバルカン半島にあったひとつの連邦国家で、その国家の名称(ユーゴスラビア)は
「南スラブ人」を意味します。
「同じ民族、南スラブ人として独立し、ひとつの国家を作り上げよう」という信念をもとに築かれた国家でした。
しかし1991年に始まったユーゴスラビア紛争がきっかけで解体がはじまり、その後最終的には現在の
スロベニア、セルビア、モンテネグロ、マケドニア、そしてクロアチアとボスニア・ヘルツェゴビナの
6つの国に分かれました。
(次回の記事「7つの国境、6つの共和国、5つの民族、4つの言語、3つの宗教、2つの文字を持つ、1つの国家」 へ続きます。)