うこぎ ‐県内特産の高級食材?
うこぎは県南部の米沢を中心とする置賜(おきたま)地方が主産地の伝統食材です。江戸後期の米沢藩主上杉鷹山(ようざん)が家々の垣根として植えるよう奨励したそうですが、若葉が食用になり、トゲのある枝が侵入者を防ぐという理由からのようです。
本県出身の筆者も昔、食べたことがありますが、今から20年かそれ以上前に、どうしてこんな所に?というような都内のスーパーで見かけて買ったのが最後で、その後、これを県外で見ることはありませんでした。今回はそれ以来のことですが、本来、今の季節にあるはずもなく、これも恐らくハウス栽培。ほんの数十グラムが298円と高価で、かつては倹約目的で栽培されたものが、今は高級な食材に変わってしまいました。おひたしや天ぷら、混ぜご飯(うこぎご飯)などの食べ方があります。ほろ苦い味はまさに春の味わいです。
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