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イングランド北東部の聖なる島「ホーリーアイランド」

カテゴリー:レストラン・料理・食材 / 自然・風景 / 見所・観光・定番スポット 投稿日:2021年1月18日

Suet Mae!(シュマイ! こんにちは!)
ウェールズは現在もロックダウンにより、外出が制限されています。
ステイホームの日々が続いてるため、今回も昨年2020年のキャンプ旅行で訪ねた観光地を紹介します。
新型コロナウイルスが現在も猛威をふるっていますが、収束したらぜひ訪れてほしいおすすめの場所です。

■ 潮が満ちると島になる巡礼の地「リンディスファーン島」
イングランド北東端、スコットランドとの国境に近い北海沿岸に浮かぶ「リンディスファーン島(Lindisfarne)」は中世以来、巡礼地として栄えてきた約5.2キロ平方メートルほどの小さな島です。
潮が満ちると完全に孤立し、潮が引くと約2kmのコーズウェイ(土手道)が「モーゼの十戒」のように現れて、本土とつながる神秘的な島は昔から、"聖なる島"を意味する別名「ホーリーアイランド(Holy Island)」とも呼ばれています。
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▲ 干潮時に現れる約2kmのコーズウェイ(土手道)

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▲ 島の入口に設置された案内板。車での訪問者は村の環境保全のため、指定の有料駐車場を利用。

1日2回の満潮時にはコーズウェイが完全に水没してしまうため、島に渡ることができません。
ホーリーアイランドを訪れる際は事前に干潮時間またはこちら のウェブサイトでコーズウェイの開通時間(Causeway Open Times)を確認されることをおすすめします。
また、コーズウェイとは別ルートで、7世紀から巡礼者が往来する約4kmのピルグルム・ウェイ(巡礼者の道)もありますが、同様に干潮時にしか渡れない湿地帯なので、歩かれる際にはくれぐれも注意してください。

駐車場から村の中心部までは約600m、徒歩7~8分の距離です。観光シーズンにはシャトルバスも運行されますが、徒歩でも1時間ほどで見て回れます。
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▲ 駐車場から村へ向かう一本道

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▲ 村の道標には見どころの修道院や城、教会の案内とともに満潮時の注意喚起も掲示

■ ホーリーアイランドの観光ポイント①「リンディスファーン修道院」
635年、スコットランドのアイオナ修道院から赴任した聖エイダンによって創建された「リンディスファーン修道院(Lindisfarne Priory)」は、北部イングランドのキリスト教布教の拠点でした。
7世紀に修道院長となった聖カスバートは数々の奇跡を起こし、死後、聖人に列せられてからも、聖カスバートの遺物に触れると奇跡が起るといった噂が広まり、島は巡礼者でにぎわうようになりました。
その後、ヴァイキングの度重なる襲撃を受け、修道士たちは聖カスバートの遺物とともにダラム(Durham)に逃れたため、荒廃しましたが、11世紀にベネディクト会修道院として布教活動を再開。13世紀には修道院も再建され、巡礼の地としてふたたび繁栄。
残念ながら、1537年にイングランド王ヘンリー8世の修道院解散令によって破壊され、廃墟となりましたが、現在は修道院跡として文化財保護団体イングリッシュ・ヘリテージが管理・運営を行い、一般に公開しています。
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▲ イングリッシュ・ヘリテージが管理・運営する「リンディスファーン修道院」

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▲ 隣接する博物館にて入場受付。館内は島の歴史や修道院の遺物(リンディスファーン福音書のコピー:実物はロンドンの大英図書館で保管)などを展示

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▲ 同じく隣接する聖メアリー教会(写真中央)のゲートを通過して、リンディスファーン修道院跡へ(写真左)。聖メアリー教会は見学無料

通常は当日でも入場可能ですが、COVID-19による休業明け以降は事前の予約が必要(イングリッシュ・ヘリテージ会員も含む)となったため、残念ながら、私たちは見学ができませんでした。
事前に下記のウェブサイトで確認されることをおすすめします。

■ Lindisfarne Priory
・住所: Holy Island, Berwick-Upon-Tweed, Northumberland, TD15 2RX
・URL: https://www.english-heritage.org.uk/visit/places/lindisfarne-priory




■ ホーリーアイランドの観光ポイント②「リンディスファーン城」

16世紀、リンディスファーン修道院が破壊されたあと、その石材を利用して築城されたのが島の南東部、小高い岩山の上に建つ「リンディスファーン城(Lindisfarne Castle)です。

島を守る要塞として建造されましたが、20世紀初めに建築家のエドウィン・ラッチェンスが城を購入、エドワード様式の別荘として補修、改装が施され、付属する庭園が女性造園家ガートルード・ジーキルによって造られました。

また、リンディスファーンはかつて石灰焼き窯産業が盛んで、丘の麓には1860年代に建造された大規模なライムキルン(石灰窯)跡が残っています。

現在、城と庭園、ライムキルン跡は史跡自然保護団体ナショナル・トラストの管理のもと、一般公開されています。

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▲ 岩山の上に建つ「リンディスファーン城」



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▲ 遊歩道に設置されたリンディスファーン城周辺の案内図



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▲ リンディスファーン城の入口に設置された案内板(料金:大人£9.00、小人£4.50 / 2020年)



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▲ 麓から見上げたリンディスファーン城



残念ながら、COVID-19の感染拡大防止対策による休業措置のため、城内部と庭園の見学はできませんでしたが、ライムキルンや城周辺の散策は自由に楽しめました。

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▲ ライムキルン跡入口



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▲ ライムキルン内部の様子



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▲ ライムキルン内に設置された案内板



リンディスファーン城は現在(2021年1月)も休業中です。

お出かけの際は事前に下記のウェブサイトで確認してください。

■ Lindisfarne Castle
・住所: Holy Island, Berwick-Upon-Tweed, Northumberland, TD15 2SH
・URL: 
https://www.nationaltrust.org.uk/lindisfarne-castle




■ ホーリーアイランドの観光ポイント③人気ローカルフード「クラブサンドイッチ」

ホーリーアイランドは人口200人足らずの小さな島ですが、毎年60万人以上の巡礼者や観光客が訪れる場所だけあって、ギフトショップや雑貨店、レストラン、カフェ、ホテルなど、村での楽しみ方もいろいろです。

もちろん、グルメもそのひとつ。

ホーリーアイランド名物、地元で採れた新鮮なカニのほぐし身をたっぷり使った「クラブサンドイッチ(Crab Sandwich)」は人気のローカルフードです。

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▲ 郵便局にカフェが併設された村の人気店「1st Class Food and Post Office」


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▲ 駐車場で名物「クラブサンドイッチ」を販売するフードトラック



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▲ フードトラックで購入したクラブサンドイッチ(£3.50)



どのカフェもすでにランチタイムが終了していたため、今回はフードトラックのクラブサンドイッチを購入。

手軽に楽しみたい方におすすめです。

ほかにもホーリーアイランドには中世以来、造り続けられているハチミツ酒「リンディスファーン・ミード(Lindisfarne Mead)」があり、伝統の味を継承するセント・エイダン・ワイナリーでは直売店も併設。観光客に人気です。

ぜひ聖なる島「ホーリーアイランド」のローカルグルメもお楽しみください。

■ Lindisfarne Mead
・住所: Holy Island, St Aidans Winery, Northumberland, TD15 2RX
・URL: 
https://harryhotspurholdings.co.uk/lindisfarne-mead



■ リンディスファーン島(ホーリーアイランド)への行き方

・ ロンドン・キングス・クロス(London King's Cross)駅から、列車で約5時間、ベーリック・アポン・ツイード(Berwick upon Tweed)駅下車。エディンバラ・ウェイバリー(Edinburgh Waverley)駅からは列車で約40分。

・ ベーリック・アポン・ツイード駅前またはゴールデン・スクエアより、ホーリーアイランド行きバス(477番)で約35分。1日2便程度の運行。こちら のウェブサイトで確認できます。


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キャノン 純子 さん

イギリス・ウェルシュプール特派員のキャノン 純子 さんが現地からヨーロッパ地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

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名前:キャノン 純子 さん

キャノン 純子 さん

大手旅行会社の添乗員として、20年以上、国内・海外を問わず、お客様の旅のサポートに従事。欧州を中心に約60ヵ国の渡航経験あり。2016年6月、結婚を機にウェールズへ移住。その後、地元カレッジで調理師資格を取得し、現在は地元のレストランでシェフとして働きながら、今までの経験を活かし、ウェールズを中心とした現地コーディネーターとして活動中。観光情報や文化、生活など幅広い分野でウェールズの魅力をお届けします。
現地サポートや各種問い合わせはこちらまでご連絡ください。 DISQUS ID @disqus_rNn32G170T

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