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【湖水地方】イングランド最高峰「スカーフェル・パイク」の絶景満喫登山!

カテゴリー:自然・風景 / 見所・観光・定番スポット 投稿日:2020年10月13日

Suet Mae! (シュマイ!こんにちは!)
今回も前回に引き続き、9月のキャンプ旅行で訪ねた湖水地方編です。
ピーターラビットの故郷として知られる湖水地方は世界遺産でもあり、イギリス屈指の景勝地。
日本をはじめ、世界中から多くの観光客が訪れる人気の観光地ですが、登山やハイキングを楽しむアウトドア好きのイギリス人でもにぎわいます。
氷河時代の痕跡が色濃く残り、渓谷や湖が点在する湖水地方には標高800mから900mあまりの山がいくつもあり、イングランド最高峰のスカーフェル・パイク(Scafel Pike)もそのひとつです。
そこで、今回は湖水地方で人気のスカーフェル・パイク登山を紹介します。
ただし、山頂まではたどり着けなかったため、途中までの案内となります。あらかじめご了承ください。
新型コロナウイルス収束後に、ぜひ訪れてほしい湖水地方のおすすめスポットです。
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▲ イングランド最高峰「スカーフェル・パイク」山頂を目指す登山者

■ 人気の24時間登山マラソン?! 「ナショナル・スリー・ピークス・チャレンジ」
イギリスの最高峰はスコットランドのハイランド地方にあるベン・ネビス(Ben Nevis)で標高は1344m。
そして、ウェールズには以前、こちらのブログでも紹介した標高1085mのスノードン(Snowdon) があり、標高978mのスカーフェル・パイクはイングランド最高峰となります。
イギリスにはこの3国の最高峰登頂に挑む「ナショナル・スリー・ピークス・チャレンジ」とよばれる登山チャレンジがあります。
1960年代から始まったこのチャレンジには公式な規則や時間制限などはありませんが、山から山への車移動も含め24時間以内での踏破を目指す「24時間チャレンジ」の人気が高く、学生や体力自慢の人たちが夏休みや週末などを利用して、果敢に挑戦しています。
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▲ 案内板に併記された「スリー・ピークス・チャレンジ」のマナーに関する注意事項

■ イングランド最高峰「スカーフェル・パイク」の絶景満喫登山
私たちはそんな大それた挑戦をするつもりは最初からなく(笑)今回は15歳の老犬を連れての登山でしたので"登頂"ではなく、 "登れるところまで"とあまり気負わずに挑みました。
それでも、イングランド最高峰に登るわけですから、前日に天候や登山ルートの確認はもちろん、体調もしっかり整えての挑戦です。
スカーフェル・パイク山頂までの登山ルートはいくつかあるようですが、今回はもっとも安全とされるホローストーンズ(Hollowstones)ルートを選択。
スタート地点は自然保護団体ナショナル・トラストが管理するワズデール(Wasdale)の駐車場です。
ちなみにこの駐車場隣には同じくナショナル・トラストが管理するキャンプサイトがあり、スカーフェル・パイクをゆっくり楽しみたい方にはおすすめです。
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▲ ワズデールの駐車場に設置された「ホローストーンズ・ルート」の案内板

案内板にはスカーフェル・パイク山頂までの往復の所要時間は4〜6時間と表記されています。また、トイレは出発地点の駐車場にある公衆トイレのみで、途中休憩所などもありません。急な天候の変化に備え、雨具や上着、十分な食べ物や飲み物を持参するよう注意も記載されています。
駐車場(案内板ルートマップ①)から湖畔近くを進み、10分ほどで登山道入口へ。そして、見晴らしのいい登山道を上がっていきます。
ちなみに登山道の途中まで、スカーフェル・パイクの姿は周辺の山々に遮られ、望むことができません。
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▲ 登山道入口付近で休憩する愛犬ジャスパー

登山道を進むにつれ、ワズデールや美しいワスト・ウォーター湖が眼下に広がり、眺望を楽しみながらの登山です。
老犬に合わせて、かなりゆっくりしたペースでの登山でしたが、出発から1時間でなかなかの景色が望めました。
案内板のルートマップで表記されている渡河地点②の少し手前です。
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▲ 出発から、1時間後の休憩。眼下に広がる美しいワスト・ウォーター湖

休憩後、登山ルートのポイント②地点「リバー・クロッシング(The river Crossing)」へ。ここは常時、小川が流れている場所ですが、雨量によっては増水し渡河できない場合もあるそうで、その際は登山を中止して引き返すようにと案内板には記載されています。
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▲ 短い足でリバー・クロッシングに挑むジャスパー

小川を渡り、さらに石階段を登っていくとようやく、スカーフェル・パイクが姿を現します。
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▲ 進行方向にようやく姿をみせたスカーフェル・パイク(中央↓)とスカーフェル(右側の山)

途中、何度か休憩をとりながらのゆっくりしたペースでしたが、登山開始2時間でポイント③地点「ホローストーンズ・ジャンクション(Hollowstones junction)」に到着。
ここまで来ると正面にスカーフェル・パイクの雄大な姿が望めます。
名前のとおり、ここは登山道の分岐点で、左手がおすすめの「ホローストーンズ・ルート」、右手が上級者向けコースの「ミクルドール・ルート」です。
ホローストーンズ・ルートも岩場ですが、比較的登りやすいため、ほとんどの登山者がこちらのルートから頂上を目指します。また、案内板にも「ここは左へ!」と記載されています。
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▲ ホローストーンズ・ジャンクションから望むスカーフェル・パイク

振り返ると眼下に雄大な景色が広がる絶景のビューポイントでもあり、ここで休憩する登山者も多いようです。
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▲ ホローストーンズ・ジャンクションからの眺望を楽しむジャスパー

分岐点から、さらに進むと徐々に足場が悪くなり始めたため、老犬の足では困難と判断。
下山する体力も考えて、ちょうど、ホローストーンズ・ルートの中間地点あたりで引き返すことにしました。
今回、私たちはたどり着くことができませんでしたが、案内板のポイント④「リングメル・コル(Lingmel col)」から先はさらに石のガレ場になるそうで、それを登りきってようやくポイント⑤「スカーフェル・パイク山頂(Scafell Pike summit)」へ到達することができるのだとか......。
頂上には記念プレートもあり、登頂者たちが記念撮影をするための列をなしているそうです。
次は登頂を目指して、再チャレンジしたいと思えるほど魅力満載の登山ルートです。
さて、下山ルートもいろいろとあるようですが、途中で引き返すことした私たちはポイント②のリバークロッシングまで同ルートで下り、そこからは小川に沿って下る本ルートではなく、右方向へ緩やかに下る別ルートを進みました。
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▲ ポイント②の分岐点から右ルートへ。緩やかな下り坂を進むジャスパー

やや遠回りになるこのルートは登山者も少なく、見かけたのは湖水地方ならではの「ハードウィック種の羊」たちでした。
この羊は年を重ねるごとに毛の色が変化する特徴があって、生後1年未満の子羊は顔も体も真っ黒ですが、1年〜3年で徐々に毛並みがグレーになり、顔も白くなっていきます。そして、3年以上で完全に顔は白、体はグレーの羊となります。
「ピーターラビットの生みの親」ベアトリクス・ポターが保護した品種でもあります。
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▲ のんびり草をはむハードウィック種の羊たち。のどかな湖水地方ならではの風景

ふもとまで下山するとナショナルトラストが管理するフットパスに合流。整備された遊歩道が駐車場隣のキャンプ場へと続き、ワズデールへ戻ることができます。
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▲ ナショナルトラストが管理するフットパス(散策道)

■ ワズデールへの行き方
・ ロンドン・ユーストン(Euston)駅から列車でプレストン(Preston)またはマンチェスター・ピカデリー(Manchester Piccadilly)とバロー・イン・ファーネス・ステーション(Barrow-In-Furness Station)を経由し、シースケール(Seascale)駅まで約5〜6時間。
・ シースケール駅からは車で18km、約30分でワズデールへ。

今回、紹介したワズデールからのホローストーンズ・ルートは登山経験の少ない方でも十分に楽しめますし、私たちのように途中で引き返したり、のんびり山の中腹で過ごすだけでも大自然を存分に満喫できておすすめです。
時間に余裕があって、いつもの観光とは違う、湖水地方の雄大な絶景を体感したい方にぜひ訪れていただきたい場所です。
安心して旅に出られる日が1日も早く来ることを心より願っています。

■ Wasdale National Trust Campsite
・ 住所: Wasdale Head, Seacale CA20 1EX
・ URL: https://www.nationaltrust.org.uk/holidays/wasdale-campsite-lake-district

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キャノン 純子 さん

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名前:キャノン 純子 さん

キャノン 純子 さん

大手旅行会社の添乗員として、20年以上、国内・海外を問わず、お客様の旅のサポートに従事。欧州を中心に約60ヵ国の渡航経験あり。2016年6月、結婚を機にウェールズへ移住。その後、地元カレッジで調理師資格を取得し、現在は地元のレストランでシェフとして働きながら、今までの経験を活かし、ウェールズを中心とした現地コーディネーターとして活動中。観光情報や文化、生活など幅広い分野でウェールズの魅力をお届けします。
現地サポートや各種問い合わせはこちらまでご連絡ください。 DISQUS ID @disqus_rNn32G170T

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