東部6州、バージン諸島とプエルトリコの新型コロナウイルス関連情報(6月7日)
皆さま、こんばんは。あっという間に2020年6月も2週目を迎えますね。アメリカはこの時期(初夏)はカラッとしていて比較的過ごしやすいのですが、気象庁によると、日本では来週14日までに全国的に梅雨入りするようですね。
ポーリン・ドット・コムによると、アメリカ東部はそれほど花粉が多くないようですが、わが家のドライブウェイに停めてある2台の車は花粉で覆われてしまっています。
さて、東部各州は経済社会活動が再開しているところも多いのですが、各地でまだ抗議活動やデモが行われています。都市部や町へお出かけの際には十分にお気をつけくださいね。
在NY日本国総領事館の、ニューヨーク、ニュージャージー、ペンシルベニア、デラウェア、コネチカット、ウェストバージニア各州、バージン諸島とプエルトリコに関連する「新型コロナウイルス関連情報(6月7日)」をお届けします。以下、ポイントを引用掲載しますのでどうぞご参照ください。
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【州政府等による措置等のポイント】
(注)各州政府の措置等についても,できる限り正確な情報を記載するよう努めておりますが,ご自身に関係する事項については,米側当局が提供する情報に依拠してください。
◎(NY州)クオモ知事のメッセージ(6月7日)
- 教科書では政治家がリードして人々が追従するといわれているが,それは逆である。NYはこれまで州民のリードにより同性婚の合法化や大学の無償などの改革を実現してきた。
- ジョージ・フロイド氏の死により浮かび上がったものは,不公平と不公正の問題である。今後,連邦政府は,教育の平等,子供の貧困,住宅問題といった人種間の不公平を生み出している根本的な要因を解決していく必要がある。
- 再開は事実とデータに基づいて実施する。昨6月6日の新型コロナウイルスによる死者は45人となった。また,昨日1日で6万435件の検査を実施した結果,陽性と判明したのは781件であった。陽性率は約1%であり,3月16日以来の水準となっている。このように私たちは感染を改善してきた。
- この事実に基づき,再開を進めていく。ハドソンバレーは6月9日(火)に,ロングアイランドは6月10日(水)にそれぞれ第2段階へと移行する。
- また,改善が続くことを前提に,6月26日から他者と一定の距離を取ることを条件として150名までの規模の卒業式の実施を許可する。
- NY市もすべての指標をクリアして,明6月8日から再開の第1段階へ移行する。NY市が感染の中心地であったことを踏まえて,新たに検査に焦点を当てた戦略を策定する。具体的には,市内225か所以上の検査場で3万5千件/日の検査を実施する。また,NY市では,多数の市民が抗議活動に参加した。もちろん,抗議活動の意義には賛成するが,抗議活動に参加した結果,新型コロナウイルスに感染している可能性があるので検査を受けてほしい。市内15の検査場を抗議活動の参加者に対して優先的に開放する。
(注)州内で受けられる検査に関する情報は以下のサイトでご確認になれます。
- NYの人々はこれまで賢明に行動し感染を抑制してきたが,再開した後も事実に基づき賢明に行動しなければならない。他の州(アリゾナ,サウスカロライナ等)において再開後に感染者数が拡大していることもまた事実である。引き続き自律した行動の継続が重要となるが,これまでの改善を成し遂げてきたNYの人々なら可能である。NYの人々はこれまでの成果を誇りに思うべきである。
◎(NY市)デブラシオ市長のメッセージ(6月7日)
- 昨日の抗議活動は平和裡に行われ深刻な被害は出なかった。この状況を踏まえ,明6月8日まで予定していた外出禁止令を現時点で解除する。
- 明6月8日から経済活動を再開する。再開に当たって今まで発表してきた陽性率等の3指標は順調に低下し,市の基準をクリアした。
- 今次の抗議活動で警察官の行動が問題となったことを残念に思う。3万6千人の警官の内,圧倒的大多数は真摯に業務を遂行しているが,数例の問題が見受けられた。これは看過できず,市警察は説明責任を果たす必要がある。特に,問題を起こした警察官に対しては停職などの懲戒処分を科した。
- 今回の問題を踏まえて,今後,警察に関する4つの改革を実施する。(1)治安を維持しつつ,警察の財源を若者へのサービスやソーシャルサービスへ回す,(2)警察の懲戒記録について透明性を確保する,(3)路上のベンダーに対する取り締まりをNY市警察の管轄から外す,(4)市民の声を市警察に届けるための機会を設ける。特に,(3)について,路上で営業をしているベンダーを取り締まる権限を他の団体へ移譲し,警察は犯罪行為の取り締まりに注力する。
◎ビジネス関連情報
各州等のビジネス関連情報は以下をご覧ください。
【感染者数等に関する情報】
6月7日現在,当館管轄内における新型コロナウイルスの感染者数及び死者数は以下のとおりです。(カッコ内は前日の数)
○ニューヨーク州:
感染者数378,097名(377,316名),死者数24,259名(24,212名)
・感染者数内訳(主なエリア)
ニューヨーク市:
感染者数206,969名(206,511名),死者数15,399名(15,383名)
NY市の内訳
クイーンズ区: 62,963名( 62,850名)
ブルックリン区: 57,131名( 56,966名)
ブロンクス区: 45,980名( 45,882名)
マンハッタン区: 27,178名( 27,122名)
スタテン島区: 13,717名( 13,691名)
ナッソー郡:
40,904名( 40,853名),死者数2,642名(2,635名)
サフォーク郡:
40,329名( 40,278名),死者数1,978名(1,970名)
ウエストチェスター郡:
33,954名( 33,924名),死者数1,523名(1,523名)
ロックランド郡:
13,325名( 13,315名),死者数 465名( 465名)
○ニュージャージー州:
感染者数164,164名(163,893名),死者数12,176名(12,106名)
○ペンシルベニア州:
感染者数 75,592名( 75,086名),死者数 5,943名( 5,931名)
○デラウェア州:
感染者数 9,942名( 9,845名),死者数 398名( 390名)
○ウエストバージニア州:
感染者数2,138名( 2,131名),死者数 84名( 84名)
○コネチカット州フェアフィールド郡:
感染者数 16,020名(16,020名),死者数 1,309名(1,309名)
○プエルトリコ:
感染者数 4,985名( 4,915名),死者数 142名( 142名)
○バージン諸島:
感染者数 71名( 71名),死者数 6名( 6名)
【領事窓口業務の一時的変更及び予約制の導入のお知らせ】
◎当館は以下のとおり領事窓口時間を延長するとともに,予約制を導入しています。ご来館予定の方におかれては,事前の予約をお願い申し上げます。また,当館にご来館される際にはマスクの着用をお願いします。
1 領事窓口の業務日
月曜日,火曜日,水曜日,金曜日(除,休館日)
2 受付時間
09:30~13:00
(ビザ(査証)申請受付:12:00~13:00)
3 予約方法・電話番号
以下の予約専用電話番号にお電話の上,予約をお願いします。なお,電子メール等による予約は受付けておりません。
予約専用電話番号: (212)371-8222 内線486 (代表電話につながり次第内線486を押してください。)
予約受付時間: 月曜日~金曜日の09:30~16:00(除,休館日)
注:4週間分の予約を受け付けております。
現在,予約受付については午前中にお電話が集中し,午後は比較的少ない傾向にあります。また,予約電話で対応中は,お電話をいただいても呼び出し音が鳴り続ける状態となるため,このような場合には時間を改めておかけ直しいただきますようお願いいたします。詳細は以下リンク先をご参照ください。
◎当館ホームページ上に新型コロナウイルス関連情報のページを作成しております。
ご不明な点ありましたら当館までご連絡をいただきますようお願いします。(電話:212-371-8222)
【医療関係情報】
◎CDCはホームページ上で新型コロナウイルスの典型的症状として「熱,咳,息切れ」を挙げています。これらの症状があり,感染が疑われる場合は医療機関に電話で相談をした上で,医療機関の指示に従って受診してください(特定の医療機関がない場合には地元保健当局等(NY市の場合は311)に電話してください)。
・新型コロナウイルスに関する予防措置については以下のサイトをご覧ください。https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/oshirase/2020-refs.html
・ニューヨーク市作成の新型コロナウイルスに関するファクトシート(発症した場合等の対応が日本語で記載されています)。
◎当地の病院やクリニックは,完全予約制を導入し,付き添い人数を制限(一人のみ)するなど予防措置をしながら外来を受け付けているところが多い模様です。また,一部の病院では電話診察,オンライン診療(有料)を導入しているところもあるようです。ただし,当地の医療事情については,日々状況が変化しますので,皆様ご自身で病院やクリニックのHPや直接電話するなどして,ご確認くださるようお願いします。
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【在ニューヨーク日本国総領事館】
・住所: 299 Park Avenue, 18th Floor, New York, NY 10171
・TEL: 212-371-8222
・FAX: 212-319-6357
・facebook: https://www.facebook.com/JapanConsNY/
・twitter: https://twitter.com/JapanCons_NY
筆者
アメリカ・ワシントンDC特派員
舞林鳥 恵
【地球の歩き方】では、2013年から、ワシントンDC周辺はじめアメリカ各地の観光名所や魅力的な穴場スポットの情報をお届けしています。
【記載内容について】
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