アメリカ東部6州、バージン諸島とプエルトリコの新型コロナウィルス関連情報(5月31日)
5月31日付の在NY日本国総領事館のアメリカ東部6州、バージン諸島とプエルトリコの新型コロナウィルス関連情報が届きました。
以下、ポイントを引用掲載します。
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【州政府等による措置等のポイント】
(注)各州政府の措置等についても,できる限り正確な情報を記載するよう努めておりますが,ご自身に関係する事項については,米側当局が提供する情報に依拠してください。
◎(NY州)クオモ知事のメッセージ(5月31日)
- 昨5月30日の総入院者数は3436人と3日連続4000人を下回り(48日連続減少),一日の入院者数(直近3日間平均)も191人と5日連続200人を下回った。また,同日の死者数は56人と6日連続100人を下回った。
- 昨夜は全域で長く,酷い夜であった。特に,NY市や州北部で多くの抗議活動があった。この件を踏まえ,州司法長官に金曜日から続く抗議活動の状況について調査をするよう要請した。抗議活動は今夜も起こることが予想されるため,州北部に州警察を配置するとともに,州兵を待機させる。ロチェスター市から今夜の抗議活動に備え州警察の派遣要請があり200名の州警察を派遣し,バッファロー市にも150名の臨時部隊を派遣している。
- 重要なことは,人々は怒っているということである。私自身も怒りを禁じえない。これは,ジョージ・フロイド氏が殺害されたという事実だけではなく,ロドニー・キング事件以降,米国に深く根を張る人種差別の問題である。今でもなお,肌の色だけで多くの人々が差別を受けており,これが真実である。
- 同時に,暴力では問題を解決できないことも真実である。昨夜のような抗議活動がこれまで何度繰り返されてきたのかを考えてみてほしい。自分の家を燃やしたとしても意味がないし効果はない。その行動はフロイド氏の死を侮辱している。フロイド氏は暴力をふるわず,ルールに従ったのである。
- 私たちは今まで新たな権利のために戦い新たな市民の権利を得てきた。例えば,LGBTQコミュニティのために,同性間の結婚を可能とした。銃が子供の命を奪ってきたので銃規制を強化した。所得格差を解消するために,高等教育の無償化も実施した。
- 社会を変えられることは,コロナウイルスとの戦いでも証明してきた。50日前,4月12日には約800名もの方が亡くなったが,その数は昨日には56名となった。この変化は,政府ではなく,州民一人一人の努力が引き起こしたのである。
- ほとんどの米国人は公平で勤勉で愛すべき人々である。もちろん,今回の事件で怒りを覚えて良い。同時に賢明である必要がある。コミュニティを傷つけるのではなく助けなくてはいけない。ジョージ・フロイド氏の死を無駄にしてはいけない。米国は,今後より良い国になるため彼の死から学ばなければならないが,私たちにはそれが可能である。
◎(NY州)歯科医院の再開
・本5月31日,クオモ州知事は明6月1日より州の全域で歯科医院の再開を認めることを発表しました。歯科医院は,州のガイドラインに従って安全に関する措置を講じた上で再開することが可能となります。
◎ビジネス関連情報
各州等のビジネス関連情報は以下をご覧ください。
【当館所在ビルへの入館に際してのご注意(マスク等の着用)】
当館が所在するビルでは,入館者に対してビル内公共スペースにおいてマスクの着用を求めております。このため当館にご来館される際にはマスクの着用をお願いします。
【NY市主催偏見や憎悪犯罪の報告に関するイベントの開催】
NY市では,新型コロナウイルスに関連した偏見や憎悪犯罪の増加を踏まえて,市民に対してこのような行為に関する報告を求めています。今般,このような報告に対応している市当局から各種情報を提供するための日本人・日系人コミュニティー向けのイベントが6月4日(木)に以下のとおりオンラインで開催されることになりましたのでお知らせします。
日時:6月4日(木) 15:00~16:30
詳しくは以下のサイトをご覧ください。
【メンタルヘルスネットワークによる心のケア相談窓口】
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う自宅待機や休校の長期化に伴い,不安,鬱,家庭内暴力,アルコール使用等の増加が予測されることを踏まえ,5月にJAMSNETサブグループのメンタルヘルスネットワークの有志を中心に,JASSI(日米ソーシャルサービス)及びWOMANKINDが連携し,大人一般のメンタルヘルス,子供及びドメスティック・バイオレンスに関する電話及びメールでの相談窓口が開設され対応を行っています。今般,この相談窓口が6月末まで延長されることとなりましたのでお知らせします。
詳細は以下のサイトをご覧ください。
【感染者数等に関する情報】
5月31日現在,当館管轄内における新型コロナウイルスの感染者数及び死者数は以下のとおりです。(カッコ内は前日の数)
○ニューヨーク州:
感染者数370,770名(369,660名),死者数23,905名(23,848名)
・感染者数内訳(主なエリア)
ニューヨーク市:
感染者数203,303名(202,751名),死者数15,256名(15,227名)
NY市の内訳
クイーンズ区: 61,975名( 61,827名)
ブルックリン区: 55,900名( 55,727名)
ブロンクス区: 45,253名( 45,116名)
マンハッタン区: 26,653名( 26,576名)
スタテン島区: 13,522名( 13,505名)
ナッソー郡:
40,396名( 40,373名),死者数 2,615名( 2,615名)
サフォーク郡:
39,643名( 39,532名),死者数 1,949名( 1,941名)
ウエストチェスター郡:
33,481名( 33,429名),死者数 1,499名( 1,492名)
ロックランド郡:
13,151名( 13,128名),死者数 458名( 457名)
○ニュージャージー州:
感染者数160,445名(159,608名),死者数 11,698名(11,634名)
○ペンシルベニア州:
感染者数71,926名( 71,415名),死者数 5,555名( 5,537名)
○デラウェア州:
感染者数9,498名( 9,422名),死者数 366名( 361名)
○ウエストバージニア州:
感染者数2,010名( 1,974名),死者数 75名( 75名)
○コネチカット州フェアフィールド郡:
感染者数 15,549名( 15,502名),死者数 1,277名(1,267名)
○プエルトリコ:
感染者数 3,776名( 3,718名),死者数 136名( 133名)
○バージン諸島:
感染者数 69名( 69名),死者数 6名( 6名)
【領事窓口業務の一時的変更及び予約制の導入のお知らせ】
◎当館は以下のとおり領事窓口時間を延長するとともに,予約制を導入しています。ご来館予定の方におかれては,事前の予約をお願い申し上げます。
1 領事窓口の業務日
月曜日,水曜日,金曜日(除,休館日)
2 受付時間
09:30~13:00
(ビザ(査証)申請受付:12:00~13:00)
3 予約方法・電話番号
以下の予約専用電話番号にお電話の上,予約をお願いします。なお,電子メール等による予約は受付けておりません。
予約専用電話番号: (212)371-8222 内線486
予約受付時間: 月曜日~金曜日の09:30~16:00(除,休館日)
注:4週間分の予約を受け付けております。
現在,予約受付については午前中にお電話が集中し,午後は比較的少ない傾向にあります。また,予約電話で対応中は,お電話をいただいても呼び出し音が鳴り続ける状態となるため,このような場合には時間を改めておかけ直しいただきますようお願いいたします。詳細は以下リンク先をご参照ください。
◎当館ホームページ上に新型コロナウイルス関連情報のページを作成しております。
ご不明な点ありましたら当館までご連絡をいただきますようお願いします。(電話:212-371-8222)
【医療関係情報】
◎CDCはホームページ上で新型コロナウイルスの典型的症状として「熱,咳,息切れ」を挙げています。これらの症状があり,感染が疑われる場合は医療機関に電話で相談をした上で,医療機関の指示に従って受診してください(特定の医療機関がない場合には地元保健当局等(NY市の場合は311)に電話してください)。
・新型コロナウイルスに関する予防措置については以下のサイトをご覧ください。https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/oshirase/2020-refs.html
・ニューヨーク市作成の新型コロナウイルスに関するファクトシート(発症した場合等の対応が日本語で記載されています)。
◎当地の病院やクリニックは,完全予約制を導入し,付き添い人数を制限(一人のみ)するなど予防措置をしながら外来を受け付けているところが多い模様です。また,一部の病院では電話診察,オンライン診療(有料)を導入しているところもあるようです。ただし,当地の医療事情については,日々状況が変化しますので,皆様ご自身で病院やクリニックのHPや直接電話するなどして,ご確認くださるようお願いします。
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【在ニューヨーク日本国総領事館】
・住所: 299 Park Avenue, 18th Floor, New York, NY 10171
・TEL: 212-371-8222
・FAX: 212-319-6357
・facebook: https://www.facebook.com/JapanConsNY/
・twitter: https://twitter.com/JapanCons_NY
筆者
アメリカ・ワシントンDC特派員
舞林鳥 恵
【地球の歩き方】では、2013年から、ワシントンDC周辺はじめアメリカ各地の観光名所や魅力的な穴場スポットの情報をお届けしています。
【記載内容について】
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