東部6州、プエルトリコ、バージン諸島における新型コロナウイルス関連情報(2020年4月17日)

公開日 : 2020年04月17日
最終更新 :

今日在ニューヨーク日本国総領事館から配信された「新型コロナウイルス関連情報(4月17日)」には、連邦政府の経済再開に向けたガイドラインとともに、東部5州の現時点での行政措置と東部6州、プエルトリコ、バージン諸島の状況が含まれています。トランプ大統領によって政府の指針は公表されましたが、実際は、全州同時に再開するのではなく各地の感染収束の程度に応じて州知事が、自宅待機や休校などの制限の緩和・解除を3段階で進めるということです。

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以下、2020年4月17日付のお知らせの全文を引用掲載します。

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【当館来館時の検温実施について】

 4月20日(月)から当面の間,新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から,1階受付において当館に来館される方に対し非接触型体温計による検温を実施します。検温の結果,体温が摂氏37.5度以上の場合には入館をお断りさせていただきますので,体調の悪い方は,体調が回復されてからご来館いただきますようお願いいたします。皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

【当地から日本への直行便に関する情報】

 4月19日より,当地から日本への直行便は原則として ANA の週1便のみとなる旨,同社より昨15日に改めて発表がありました。日本への渡航をご検討されている方はご留意ください。

【連邦政府の経済再開に向けたガイドライン】

・昨4月16日、トランプ大統領は、新型コロナウイルス対策で制限された経済活動の再開に向けて、実施手順を示したガイドライン(指針)を公表しました。ガイドラインの中では、各地の感染収束の程度に応じて、州知事が自宅待機や休校などの制限の緩和・解除を3段階で進めるとされています。

第1段階では引き続き事業者に在宅勤務を推奨しつつ、段階的な出勤を可能としています(他者と一定の距離を取る措置を厳格に運用できる場合はレストランや映画館なども再開可能)。第2段階では学校の授業を再開し不要不急な移動も可能となり、第3段階では高齢者施設や病院を訪問できるとしています。

ただし、全州同時に再開するのではなく、実際の再開は州知事の判断に委ねられています。

・ガイドラインの詳細は以下のサイトでご確認いただけます。

【州政府等による措置等のポイント】

◎(NY州)クオモ知事のメッセージ

・本4月17日にクオモNY州知事が発信したメッセージの一部は以下のとおりです。

- 引き続き、一日あたりの純入院者数、集中治療室の純患者数、挿管処置を受けた純患者数等はマイナスとなっており、私たちは感染拡大をコントロールできている。一方、死者数は630人(計1万2822人)と依然として高い値であるし、新規入院者も約2000人となっている。対策を続け、本日午後8時から公共の場でのマスク等の着用を義務付けるが遵守してほしい。

- 活動の再開に向けて感染率のコントロールが重要であるが、そのための検査数の増加が課題である。本日、診断検査を増やすために公私の研究施設が保険局と連携するための行政命令を発出するが、州だけでは運営・供給が追い付かない。連邦政府の協力が必要である。

- 再開には、検査に加えて財源も必要となる。連邦政府は、今次パンデミックのために3つの緊急対策を実施したが州が自由に使える資金はない。全米知事会は超党派で計5000億ドルを要求しており、再開のために資金を提供してほしい。

◎(NY市)デブラシオ市長のメッセージ

・本4月17日にデブラシオNY市長が発信したメッセージの一部は以下の通りです。

- 5月に予定されているパレードなどの人が集まるイベントについて、医療関係といった必要不可欠なものを除きすべて中止とする。6月のイベントについては今後決定する。

- 311のキャパシティを向上させる。120名のスタッフを新たに雇うとともにCOVID関係・食事関係の問い合わせを優先する。他者と一定の距離を取っていない場合の通報は311ー692に電話をするかHP(https://portal.311.nyc.gov/)を活用してほしい。その他の項目は平日午後7時以降に連絡するかHPにアクセスしてほしい。

- 今まで主に医療関係者をターゲットとして検査を実施してきたが、感染が拡大している地域を中心に検査センターを4月20日(月)までに各地区で開設する。そこでは、65歳以上の高齢者や既往症がある市民が検査できる。詳細は311に連絡してほしい。

◎(NJ州)マーフィー知事によるメッセージ

・本4月17日にマーフィーNJ州知事が発信したメッセージの一部は以下の通りです。

- 米国在住で、米国の医師免許は有さないものの外国の医師免許を有する者が、NJ州内において、現在の公衆衛生上の緊急時の間に限り、医療行為を行えるために、一時的な医療免許を発行できるようにする。これは全米で初の試みであり、様々な人種が暮らし、多様なNJ州民が皆、コロナウイルスとの戦いで活躍する機会を設ける。申請受付は本日より開始する。

申請に関する要項や方法等を含め、本件に関する詳細は下記サイトをご確認ください。

https://covid19.nj.gov/faqs/announcements/all-announcements/governor-murphy-and-attorney-general-grewal-announce-first-in-the-nation-program-to-enlist-foreign-licensed-physicians-in-fight-against-covid-19

- 医療従事者以外による、ボランティア募集のウェブサイトを立ち上げた。特に、高齢者などへ食事を届けるマンパワーが不足しており、ボランティアを募集している。

 医療従事者以外によるボランティアに関する情報は下記サイトをご確認ください。

◎(PA州)

・本4月17日,ウォルフPA州知事は,今後の経済活動再開のステップについて発表しました。Relief,Reopening,Recoveryの3段階に分けられるとしたうえで,検査体制の整備,医療機関への個人保護具(PPE)や医療用品の供給確保,感染リスクの高い者の保護,不必要な集まりの制限,感染状況のモニタリングなどを行いつつ,データや事実に基づいて段階的に再開するとし,州全域一律ではなく一部の地域から順次再開する見込みと述べています。また,知事は,感染者数の増加のペースは鈍化しつつあるものの,即座に経済活動を再開すると感染拡大が長期化するとして,引き続き感染防止の取組を続けることを求めました。

 詳しくは以下のページをご覧ください。詳細は来週に発表される予定です。

◎(WV州)ジャスティス知事のメッセージ

・本4月17日、ジャスティスWV州知事が発信したメッセージの一部は以下の通りです。

- 介護施設での感染に関し、適切に対処されていなかった事例があることに鑑み、またコロナウイルスに脆弱な高齢者を保護する目的で、介護施設のスタッフ及び患者すべてがコロナウイルスの検査を受けることを求める行政命令を発出する。

◎(DE州)カーニー知事のメッセージ

- 本4月17日、カーニーDE州知事は、州内の学校の休校を5月18日までとする旨発表しました(当館注:これまでは5月15日まで休校としていたもの)。また、感染者数や入院者数のグラフを示しながら、当初想定していたよりは感染者数・入院者数等共に低く、このことは喜ばしいが、経済再開のタイミング及びその段階については、米疾病予防管理センター(CDC)から示された指標を紹介しつつ、まだ判断するには時期尚早である旨述べました。

(注)各州政府の措置等についても,できる限り正確な情報を記載するよう努めておりますが,ご自身に関係する事項については,米側当局が提供する情報に依拠してください。

◎中小企業支援関連情報

・各州等の中小企業支援に関する情報は以下をご覧ください。

【感染者数等に関する情報】

 4月17日現在,当館管轄内における新型コロナウイルスの感染者数及び死者数は以下のとおりです。(カッコ内は前日の数)

○ニューヨーク州:感染者数  229,642名(222,284名),死者数 12,192名(12,192名)

なお、本日はNY州Webサイトの死者数の更新はありませんでした。

・感染者数内訳(主なエリア)

 ニューヨーク市:感染者数127,352名(123,146名),死者数8,632名(8,632名)

  NY市の内訳

   クイーンズ区:    39,091名(37,918名)

   ブルックリン区:   34,705名(33,521名)

   ブロンクス区:    27,035名(25,932名)

   マンハッタン区:   17,490名(17,091名)

   スタテン島区:     9,031名( 8,684名)

 ナッソー郡:    28,539名(27,772名),死者数 1,356名(1,356名)

 サフォーク郡:    25,035名(24,182名),死者数   706名(  706名)

 ウエストチェスター郡: 22,476名(21,828名),死者数   738名(  738名)

 ロックランド郡:     8,987名( 8,752名),死者数   234名(  234名)

○ニュージャージー州:感染者数78,467名(75,317名),死者数3,840名(3,518名)

○ペンシルベニア州: 感染者数29,441名(27,735名),死者数  756名(  707名)

○デラウェア州:   感染者数 2,323名( 2,075名),死者数   61名(   52名)

○ウエストバージニア州:感染者数  754名(  723名), 死者数   13名(   12名)

○コネチカット州フェアフィールド郡:感染者数7,146名(6,816名),死者数425名(406名)

○プエルトリコ:   感染者数 1,068名(1,043名), 死者数   58名(   56名)

○バージン諸島:   感染者数    51名(   51名), 死者数    2名(   1名)

【医療関係情報】

◎CDCはホームページ上で新型コロナウイルスの典型的症状として「熱,咳,息切れ」を挙げています。これらの症状があり,感染が疑われる場合は医療機関に電話で相談をした上で,医療機関の指示に従って受診してください(特定の医療機関がない場合には地元保健当局等(NY市の場合は311)に電話してください)。

・新型コロナウイルスに関する予防措置については以下のサイトをご覧ください。

・ニューヨーク市作成の新型コロナウイルスに関するファクトシート(発症した場合等の対応が日本語で記載されています)

◎当地の病院やクリニックは,完全予約制を導入し,付き添い人数を制限(一人のみ)するなど予防措置をしながら外来を受け付けているところが多い模様です。また,一部の病院では電話診察,オンライン診療(有料)を導入しているところもあるようです。ただし,当地の医療事情については,日々状況が変化しますので,皆様ご自身で病院やクリニックのHPや直接電話するなどして,ご確認くださるようお願いします。

【領事窓口の業務日及び受付時間,マスク等の着用について】

◎在ニューヨーク日本国総領事館では,現在,以下のとおり領事窓口の業務日及び受付時間を短縮しています。

1 領事窓口の業務日

 月曜日,水曜日,金曜日 (除,休館日)

2 受付時間

 10:30-13:00(査証申請受付:12:00-13:00)

3 電話受付

 月曜日-金曜日(申請中の案件や既に対応中の案件は業務日(月,水,金)にお掛けください。)(除,休館日)

 詳細はこちらよりご確認ください。https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/oshirase/2020-03-30.html

4 当館領事窓口のご利用にあたっては,感染リスクを少しでも軽減するため,マスク等を着用していただき,また,体調がすぐれない方におかれましては,体調が回復されてからご来館いただきますようお願いいたします。皆様のご理解とご協力をよろしくお願いします。

◎当館ホームページ上に新型コロナウイルス関連情報のページを作成しております。

 御不明な点がありましたら当館まで御連絡をいただけますようお願いします。(電話:212-371-8222)

▪   ▪   ▪

【在ニューヨーク日本国総領事館】

・住所: 299 Park Avenue, 18th Floor, New York, NY 10171

・TEL: 212-371-8222

・FAX: 212-319-6357

筆者

アメリカ・ワシントンDC特派員

舞林鳥 恵

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