【アメリカ必見】ペンシルベニアのアーミッシュ・マーケットへ繰り出そう!

公開日 : 2019年04月13日
最終更新 :

アメリカ東部を旅している間に、バギーに乗って路肩を走行している人々を見かけたことがありませんか? ワシントンDC近隣の州では、特にペンシルベニア州のランカスター郡で、アーミッシュ(Amish)が馬が引くバギーやワゴンで走行しているのを見かけます。アーミッシュとは、17~18世紀頃にドイツ語圏からアメリカ合衆国に移住した主にドイツ系移民の子孫で、電気や通信機器などを使用せず牧畜や農耕による移住当時の自給自足による暮らしを営んでいる人々のことですが、「ペンシルベニア・ダッチ(Pennsylvania Dutch)」としても知られています。アメリカ東部では「アーミッシュ・マーケット(Amish Market)」とか「ペンシルベニア・ダッチ(Pennsylvania Dutch)」という看板が掛けられたマーケットを見かけることがあり、そこでは、アーミッシュの人々が作る多くの製品を買うことができます。アーミッシュの家具は、高品質で飽きがこないシンプルなデザインのものが多いので、大変信頼されています。友人が、丈夫でしっかりしたオーク製のテーブルと椅子のセットを使っていますが、アーミッシュならではの優れた品質のとても素敵な家具です。

アーミッシュマーケット.png

さて、先日久しぶりにペンシルベニア州のグレンロックにあるマーケット・アット・シュルーズベリーに立ち寄ってみました。ここにはアーミッシュの手作りの商品が売られています。裏庭用のプールハウス、ドールハウスのような子ども用の家、納屋のサンプルなどを見てまわった後、マーケット内を探訪してみました。量り売りのピクルス、瓶詰のジャム、はちみつ、新鮮な野菜や果物。アーミッシュ・デリでは、ベーコン、ハム、テイクアウト用の各種サラダなど様々な食材が売られています。ベーカリーのウィンドウ越しに、アーミッシュの女性達がお菓子を容器に詰めている様子が見えました。ベーカリーで「ロングジョン・フィルド(クリーム入りエクレア)」等数個のスウィーツを買い、キャンディ・ストアでイースター用のキャンディを少し購入して帰宅したところ、エクレアを一口頬張った夫が、「これは、○○(彼が少年時代にお気に入りだったドーナツ屋)のクリーム・スティックよりもおいしいかもしれない!」と絶賛していました。日本人には少し甘いと感じるかもしれませんが、アーミッシュのデザートを知る絶好のチャンスでした。マーケット中央にはテーブル席も設置されているので、お食事もできますよ!

アーミッシュのベーカリー.png

ちなみに、ペンシルべニア州エリザベスタウンにあるエリザベスタウン・カレッジ ・アーミッシュ研究(ザ・ヤングセンター)の、2018年度の国内のアーミッシュの人口の推移調査の統計によると、アメリカ合衆国のアーミッシュの総人口は3年間で300,000人(2015年)から324,900人に増えています。アーミッシュが最も多いペンシルベニア州では、3年間で68,820人から76,620人、次に人口が多いオハイオ州では69,255人から75830人、オハイオに隣接するインディアナ州では50,955人から54,825人に増加しています。この資料によるとワシントンDCにはアーミッシュは住んでいないようなので、本場のアーミッシュ・マーケットでショッピングをしてみたい旅行者の皆様、ぜひペンシルベニア州まで足をのばしてみませんか?

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【データ】

住所:12025 susquehanna trail glen rock, PA 17327

☎ 717-235-6611

営業時間:木曜日 9:00~17:00 金曜日 9:00~19:00 土曜日 8:00~16:00

エリザベスタウン・カレッジ ・アーミッシュ研究 - ザ・ヤングセンター "Amish Population Profile, 2018." Young Center for Anabaptist and Pietist Studies, Elizabethtown College. http://groups.etown.edu/amishstudies/statistics/amish-population-profile-2018.

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▪テーマ「スーパーで売っているアーミッシュならでのスウィーツ」

筆者

アメリカ・ワシントンDC特派員

舞林鳥 恵

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