ワシントンDC、ナショナル・キャピトル・コラムに連邦議会の歴史の断片を垣間見た!

公開日 : 2017年07月25日
最終更新 :

ワシントンDC近郊は、連日最高気温28℃を超える日が続いていますが、暑い中での旅行でも思う存分楽しめるのが、美術館・博物館めぐりや、自然がいっぱいの見どころスポットですよね。市内では、北米最古の植物園の一つで、米国博物館協会の認定を受けている米国植物園(United States Botanic Garden)の鑑賞も楽しいですが、米国国立樹木園(U.S.National Arboretum)もおススメの観光名所です。ここは、春はモクレン、ツツジ、ハナミズキ、ボタンやバラ、夏は各種ハーブ、キスゲやサルスベリ、秋はユリノキ、ヌマミズキ、ヒガンバナ、ハマメリス、冬はヒイラギやタイサンボク、ボックスウッド、ウィンタージャスミン、と文字通り四季折々の植物や樹木が堪能できる樹木園です。園内には、日本でもなかなか見られないような日本や中国の見事な盆栽のコレクションも展示されています。

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今日は、この園内のエリプス・メドウ(the Ellipse Meadow)のちょっと小高い丘の上の風景をお届けします。

22 Columns of the National Capitol Columns.png

1861年3月4日のリンカーン大統領の大統領就任式の際の画像はお馴染みかもしれませんが、1820年代にバージニア州のアクィア・クリーク産出の砂岩で作られ連邦議会の建築のために使われた24本の円柱「ナショナル・キャピトル・コラム(The National Capitol Columns)」は、かつて連邦議会の東柱廊に立っていましたが、1958年の連邦議会の拡張工事に伴い、元の場所である連邦議会から取り外され、22本だけ1990年に樹木園のこの場所に配置され復元されたのだそうです。

Corinthian order.png

ギリシャ建築の影響を受けて造られたとされるこのコリント式の円柱の立つエリプス・メドウには、かつて連邦議会の建物が建てられたころのワシントンDCの建造物や当時のアメリカ市民のライフスタイルだけでなく、古代ギリシャの神殿やローマのパンテオンの時代にまで想いを馳せてしまえるような不思議な空気が漂っています。全く思いがけない史跡が目の前に現れるので少し面食らう旅行者の人も多いそうですし、何度もここを訪れているという地元の人の「ここで結婚式を挙げるカップルもいるのよ。」という言葉にも納得がいきます。

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1826年に完成してから190年以上の間、風雨にも耐え、ここで復元されてからも修復を重ねられてきたナショナル・キャピトル・コラム。幹の太い大木を両腕で抱きしめるように、思わずハグしたくなるようなえも言われぬ存在感があります。

the National Capitol Columns (2).png
The base of of the National Capitol Columns.JPG

牧草地は散歩するのにはうってつけですし、園内のそこここにベンチもあるので、持参したお弁当を広げることも出来ます。入園料、駐車料金とも無料のこの穴場スポット、是非一度訪れてみませんか?

the Ellipse Meadow.png

■テーマ1 【観光地/世界遺産】

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【データ】

住所:3501 New York Avenue, NE; Washington, D. C. 20002-1958

☎ 202-245-2726

Fax: 202-245-4575

開園時間:8:00~17:00

☆地下鉄メトロの最寄り駅はブルーライン及びオレンジラインのStadium Armory駅。B2のメトロに乗り、Rand Street Bladensburg Road下車。右手に国立樹木公園のサインが見えるので、R Streetのサインのところまで戻りR Streetを2ブロック歩くと到着です。

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住所:100 Maryland Avenue SW, Washington DC 20001

電話:202-225-8388

開園時間:10:00~17:00

アクセス:

☆メトロ・レールの場合:ブルー/オレンジ・ラインの南西区フェデラル・センター駅下車。

☆メトロ・バスの場合:32、34または36番バスでインディペンデンス・アベニューの温室の後ろ側で降車。

筆者

アメリカ・ワシントンDC特派員

舞林鳥 恵

【地球の歩き方】では、2013年から、ワシントンDC周辺はじめアメリカ各地の観光名所や魅力的な穴場スポットの情報をお届けしています。

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