ゲティスバーグ 独立記念日のリンカーン・スクエアーにて
ここはペンシルベニア州ゲティスバーグ。1863年の7月1日から3日まで南北戦争における「ゲティスバーグの戦い」で激戦地となったバトルフィールドやゲティスバーグ国立軍事公園(Gettysburg National Military Park)がある場所として、また南北戦争終結後の1863年11月19日に、時のアメリカ合衆国第16代大統領、エイブラハム・リンカーン(Abraham Lincoln)が 「ゲティスバーグ演説(Gettysburg Address)」を行った場所として広く知られている所です。
当時ここには鉄道が通っていたので、物資の補給には好都合だったわけですが、この日は、リンカーン大統領もゲティスバーグに一泊するために訪れた時に利用したといわれるゲティスバーグ・ハリスバーグ鉄道(The Gettysburg and Harrisburg Railroad:G. & H. R. R)の改装したばかりの当時の駅舎を訪ねてみました。
博物館内の案内係の方のご説明によると、このベンチの「G&H」は、ゲティスバーグ(Gettysburg)の「G」とハリスバーグ(Harrisburg)の「H」の頭文字を取ってデザインされたもので、当時使っていた実物が磨き直されてここへ運ばれたということです。
建物の内部には、リンカーン大統領のゲティスバーグ訪問についての記述やこの鉄道の歴史を物語る年譜の展示だけでなく、2階建ての古い駅舎を復元した模型(当時は螺旋階段が使われていました)、駅や機関車・列車の模型、現存する当時のままの巨大な枕木や古いトランクまで展示されています。雑貨や書籍、ちょっとしたお土産もそろっていますし、アメリカの国立公園用のパスポート( Passport to Your National Parks sites)も販売されています。
時代を遡る鉄道の駅で十分に当時のゲティスバーグの様子に思いを馳せた後は、周囲の散策を。小雨が降り出しましたが、街の中央のリンカーン・スクエアーまでは徒歩で3分とかかりません。
私がゲティスバーグを訪れると必ず立ち寄る街角のパブの外のテーブル席は、独立記念日を意識した星条旗色の装いの人々でいっぱいです。
このスクエアー周辺には、ホテル、レストランやパブ、カフェやティ-ハウス、お土産屋さん、ブティックが軒を連ねていますが、特に、南北戦争当時のコインや衣類、ミリタリー関係の小物や書籍が売られている商店もあちこちに点在しているので、南北戦争に興味がある旅行者の方にはぜひ訪れて頂きたいストリートです。
リンカーン・スクエアー周辺のショップ巡りを堪能した後は、ディビッド・ウィルズ・ハウス(David Wills House)へ。ここは、リンカーン大統領が一泊した場所ですが、建物の前にはリンカーン大統領のブロンズ像が建っています。
この「リターン・ヴィジット(Return Visit)」は、彫刻家J.スワード・ジョンソン・Jr.(Seward Johnson)が手掛け、1991年11月19日に納められた作品です。リンカーン大統領は背高のっぽだったことでも知られていますが、こちらも6フィート4インチ(約193センチ)なので、私が並ぶと見上げるほどの上背があります。
余談ですが、メリーランド州のナショナルハーバー(National Harbor)にも、ジョンソン氏が1980年にデザインして、2008年2月にワシントンDCのヘインズ・ポイントから移設された鋳鉄製の巨大な『目覚めよ、大地の巨人(The Awakening)』があり、子ども達が遊べる人気のアトラクションとなっていますし、ペンシルベニア州の州都ハリスバーグ(Harrisburg)のサスケハナ川の川べりのフロントストリートに面した公園にも「ウェイティング(Waiting)」のブロンズ像が鎮座しているベンチがあり、人々の憩いの場となっています。
ゲティスバーグ・ツアー・センター(Gettysburg Tour Center)のダブルデッカーに乗ると、少し中心部から離れた見どころスポットへのツアーにも参加できます。7月9日から12日までゲティスバーグ神学大学、ゲティスバーグ国立軍事公園(Gettysburg National Military Park)国立軍事公園博物館/ヴィジターセンターなどで、ゲティスバーグ・ブラスバンド・フェスティバル(Gettysburg Brass Band Festival)無料のコンサートが開催されますので、お近くにいらっしゃる機会がありましたら、ぜひゲティスバーグへ足を延ばしてみてくださいね。
■テーマ1【天気】
【データ】
住所:35 Carlisle Street Gettysburg, PA 17325
開館時間(11月~2月は閉館):
3月、4月、5月、9月、10月
週末(金~日曜日):10:00~17:00
メモリアル・デー(Memorial Day;5月の最終月曜日)~レイバー・デー(Labor Day;9月の第1月曜日) :10:00~17:00
8月から10月までのイベント
8月5日(金)First Friday Event: インスパイアード・バイ・ゲティスバーグ(Inspired by Gettysburg)
9月2日(金)First Friday Event: インスパイアード・バイ・ゲティスバーグ(Inspired by Gettysburg)
10月7日(金)First Friday Event: インスパイアード・バイ・ゲティスバーグ(Inspired by Gettysburg)
入場料:無料
住所:8 Lincoln Square, Gettysburg PA.
電話番号: 866-486-5735 or 717-334-2499 (local calls)
ファックス番号: 717-334-5796
冬季営業時間
12月(土・日のみ、クリスマスは休業)10:00~16:00
1月1日~2月12日休業
2月13日~15日、20~21日、27~28日: 10:00~16:00
春季営業時間(水~月曜日、火曜日休業):
3・4月: 10:00~16:00, Wednesday through Monday (closed Tuesdays)
夏季営業時間:
5月~8月(毎日開館):10:00~17:00
秋季営業時間(水~月曜日、火曜日休業):
9・10月: 10:00~16:00
11月(サンクスギビングは休業):10:00~16:00
土・日曜日、11月11日のベテランズ・デー (Veteran's Day) と11月18日: 18:00~20:00
駐車場:路上駐車が可能ですが、レース・ホースアレイ( Race Horse Alley)にあるゲティスバーグの市営駐車場を利用し博物館/
ヴィジターセンター (The Gettysburg Museum and Visitor Center)からフリーダム・トランジット・シャトル(Freedom
Transit Shuttle)をご利用になることもできます。
入場料:大人(13以上) $6.50、シニア(65才以上) $5.50、子ども(6-12才) $4.00、5才以下は無料
グループ料金 学生$4.00/学生以外$5.50
住所: 778 Baltimore Street, Gettysburg, PA 17325
電話番号: (717) 334-6296
トールフリー番号: 877-680 (TOUR) (8687)
Eメール:info@gburgtours.com
7月9日から7月12日までのイベント
参加費:無料
電話番号:717-338-4433/717-334-6274
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筆者
アメリカ・ワシントンDC特派員
舞林鳥 恵
【地球の歩き方】では、2013年から、ワシントンDC周辺はじめアメリカ各地の観光名所や魅力的な穴場スポットの情報をお届けしています。
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