アメリカ合衆国への『麺』の普及に貢献したワイン愛好家と、その『麺』の種類とは。。。?!

公開日 : 2014年10月28日
最終更新 :

 皆様、こんにちは。今回は、10月の「お題」のその1、『麺』にまつわるとっておきの内緒話をお届けします。

 突然ですが、まずは、このパッケージをご覧ください。

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 こちらは、クラフト(Kraft)社の定番のマカロニ&チーズ(Macaroni & Cheese)の新発売の「ハラペーニョ入りのマカロニ&チーズ」です。

 日本にお住まいの皆様にとっては、まず、『マカロニ・アンド・チーズ』と言う言葉自体が耳慣れない言葉かもしれません。

 ゆでたマカロニに塩味が効いたチェダー・チーズを絡んだ『マカロニ&チーズ』は、アメリカのレストランに入ってメインのお料理を注文した際にオーダーする「サイド・ディッシュ(お惣菜)」の中では『フレンチフライ(フライド・ポテト)』や『ベークド・ビーンズ(ベーコン等といっしょに煮た甘い豆)』などと同様に、最もポピュラーなおかずのひとつに数えられるといっても過言ではないお料理かもしれません。

 グルメの料理研究家が勢ぞろいのフード・ネットワーク(Food Network)でも、最高においしい『マカロニ&チーズ』のレシピの特集が組まれているほど!

 さて、そのマカロニにまつわる内緒話なのですが、アメリカ議会図書館(Library of Congress)に保存されている書面に、ある人物のために「1793年に、フィラデルフィアからヴァージニア州に送られた荷物のリストの中に『マカロニの製造機』の記述があった。」ことが示唆されています。

 『マカロニの製造機』の送り先は、ワシントンDCに隣接するヴァージニア州にあり、第3代アメリカ合衆国大統領トーマス・ジェファーソン(Thomas Jefferson)の邸宅であり彼がプランテーションとして所有していたトーマス・ジェファーソンズ・モンティチェロ(Thomas Jefferson's Monticello)。マカロニに関しては、議会図書館に所蔵されているトーマス・ジェファーソンの自筆のイラスト入りの書面))にだけでなくモンティチェロの文献にも、彼がイタリアで食した最高のマカロニの種類と『たまご6個(6 eggs. yolks & whites)、ワイングラス2杯分のミルク(2 wine glasses of milk)、小麦粉2ポンド(2 lb of flour)塩少々(a little salt)』を使ったレシピも残されています。計量カップが「ワイングラス」というところが、ワイン愛好家として知られたジェファーソンならでは、の記載の仕方でしょうか。

 こうして合衆国に輸入されたマカロニの製造機のお陰で、その後マカロニ(パスタ)料理は国内に広がったのみならず、延いては、私が昨日買ってきたクラフト社の『ハラペーニョ入りマカロニ&チーズ』の開発へもつながったなんて、なんて素敵な歴史でしょう!

 昨夜、久しぶりに我が家の食卓に並んだ『マカロニ&チーズ』は、クラフト社のインスタントの箱入りの物ですから、作り方はいたって簡単。①箱の中のマカロニをゆで、②中に入っているとろけるチーズを絡め、③小さな袋入りのドライ粉チーズ&ハラペーニョをまぶして混ぜるだけです。

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 というわけで、今回は、10月のお題『麺』にちなんで、アメリカ合衆国第3代大統領トーマス・ジェファーソンと彼が愛した「マカロニ」のエピソードをご紹介しました。

 紅葉が見ごろのヴァージニア州周辺にいらっしゃるご予定がありましたら、ぜひ、大統領の邸宅だったモンティチェロにも足を延ばしてみてくださいね。

 ちなみに、モンティチェロの11月のカレンダーによると、ガーデン・リースのワークショップ(Garden Wreath Workshops)が開かれるのは11月28日、また、ホリデー・オープン・ハウス(Holiday Open House)は11月30日ですので、お早めにご予約を。。。!

 それでは、皆様、ごきげんよう。。。次回も、どうぞお楽しみに!

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参照:

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101 Independence Avenue, SE

Washington, DC 20540

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筆者

アメリカ・ワシントンDC特派員

舞林鳥 恵

【地球の歩き方】では、2013年から、ワシントンDC周辺はじめアメリカ各地の観光名所や魅力的な穴場スポットの情報をお届けしています。

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