天野の里でおいしいご飯 「客殿」

公開日 : 2018年10月31日
最終更新 :
筆者 : 麻巳子

高野山のふもと、天野の里は田園風景が広がり、秋は稲穂が美しい別天地。

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その店の名は客殿さん

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世界遺産の丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)の鳥居から、歩いて約3分の距離に建つ客殿(きゃくでん)さんにやってきました。

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「客殿」は貴族の家や寺院などで、お客さまを接待する建物を意味しますが、門には名前と家紋が入った提灯が吊り下げられ入口から格式を感じます。

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門をくぐると大きな屋根の立派な建物が見えます。

天野は高野山と同じく標高が高いため冬は寒く、家紋入りの屋根は勾配があるので和歌山市内と比べて積雪も多いのでしょう。

そしてやはり昔は茅葺き屋根だったようです。

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この建物、実は天野のお米や天野の素材を使用したメニューが人気のカフェで有名なお店なのです。

そしてなんと女性オーナーさんが全国でも数少ない姓の客殿さんなのですよ。

オーナーさんの祖先は代々丹生都比売神社の社家として宮司も務めた家系なのだとか。

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築約180年の建物は、宮大工だったオーナーさんの曽祖父が手掛けられたもので、空き家となった実家の建物をリノベーションされたものです。

歴史を感じる古民家カフェ

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中に入ると土間と高い天井が広がり左側に座敷があります。

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土間は8人掛けのテーブル席です。

こちらは相席になります。

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靴を脱いで上がり、廊下を通って座敷席に座りました。

私たちは予約をしていてオープンと同時に入店したので撮影時は空いていましたが、座敷席は予約で埋まっていて時間になると満席になりました。

前回もそうでしたが、ランチタイムは予約をしておいたほうが無難です。

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座敷席の様子です。

畳敷きの二間続きの広間にテーブルが並んでいます。

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廊下から見た入口より奥側の広間です。

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繊細な細工をされた書院や、

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渋い天袋に目がいきます。

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こちらは手前側の広間です。

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吊られた御簾が平安貴族のようで高貴な気分に。

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基本、座敷席は座布団なのですが、

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一番手前の席だけは椅子になっているので、足の不自由な方も気軽に食事ができますね。

天野米がメインのランチ

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「天野米のお食事セット」(1300円)が運ばれてきました。

ランチはこちらの一種類です。

その代わりに、天野米を以下の3種類の中から選ぶことができます。

おかずではなくて、天野米のご飯を選べるのが珍しいですよね。

・こしひかりの塩おむすびor白ごはん

・茶粥(具たくさん味噌汁を小鉢に変更できます)

・卵かけご飯

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朱塗りの脚付膳に乗せられているので特別感がします。

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本日のメインのおかずは地鶏のからめ煮でした。

揚げた鶏肉も柔らかくてジューシーで、甘めのタレが絡まって美味しかったです。

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小鉢は2種は、パプリカとなすびの煮びたしと、

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豆やトマトのサラダです。

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具たくさんのお味噌汁

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大根ときゅうりのお漬物

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そしてご飯は、天野米の塩おむすびを選びました。

天野米は、標高400mの冷涼な気候、清涼な水で生産されているお米です。

平成16年9月には「総本山金剛峯寺御用達米」として認定されました。

そのような天野米をここ客殿さんでいただけるのです。

天野の自然の中で作られたお米は美味しくて、シンプルなおにぎりなのに旨味と甘みがあって、すっかりファンになってしまいました。

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どのメニューでも白ごはん(キヌヒカリ)を1膳おかわりができるので夫がおかわりをしました。

私も一口いただきましたがこちらも美味しく、やはりコシヒカリより粘りがなくてさっぱりした感じです。

ご飯の食べ比べができるのも嬉しいですね。

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食後にプラス500円でドリンク&デザートプレート付を注文しました。

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ドリンクはオリジナルブレンドコーヒー、紅茶、ルイボスティー、みかんジュース、桃ジュースなどの中から選べたのでホットのコーヒーにしました。

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窓から見えるお庭に建物も相まって、なんだか懐かしい雰囲気がします。

そのような空間でいただく天野米が中心の田舎料理は、安心でやさしいお味がして美味しく、ホッと心も和めました。

皆さんもぜひ、美味しいお料理と天野の里で育った天野米を食べてみてくださいね。

<天野和み処 Café 客殿>

・住所 和歌山県伊都郡かつらぎ町上天野140

・電話番号 0736-26-0372

・営業時間 11:00~17:30(季節により変わります)

・営業日 金・土・日・月・祝 (火・水・木は休みです)

*臨時休業する場合もあります

・天野和み処 Café 客殿HP

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