夏の花旅 ハマボウの群生地へ
7月から8月にかけて咲くハマボウの花は、神奈川県の三浦半島が北限といわれ、西日本や韓国の済州島(チェジュトウ)、奄美大島などに分布しています。
和歌山県内にも数ヶ所の自生地があり、その中でも御坊市の規模は大きく全国でも5本の指に入る群生地です。
御坊市のシンボル ハマボウの花
和歌山県の中部、御坊市塩屋町へハマボウの花を見にやってきました!
ハマボウは国道42号線沿いでも見ることができるので場所は分かりやすいです。
訪れたのは7月7日で、花が咲いていても数が少なくまだ早いかな?と思っていたのですが、訪れると思っていたより咲いていました。
国道から対岸に「はまぼう群生地」と書かれた大きな看板が設置されています。
国道からだと木々の間からなので分かりにくいかもしれません。
「北浜」バス停そばの北浜橋を渡ると、すぐ右にその看板と石碑が建っています。
ハマボウは、暖地の海辺の塩水と真水が混じる砂泥堆積地に自生し、河口など海の近い場所で生育するそうです。
御坊も日高川河口付近に生息しています。
国道沿いにハマボウの木が茂っています。
さすがに川からの撮影は難しいので、国道沿いに咲くハマボウの花を撮影しました。
ここは比較的交通量が多いので、車に注意しながら撮影しました。
ハマボウは塩水の混じる湿地に生息する珍しい生態を持つ樹木です。
このような大きな群生地は少ないので、昭和43年に市の天然記念物に指定されています。
また昭和54年には、御坊市のシンボルとして市の木に指定されているので、ハマボウといえば私は御坊を思い浮かべます。
ハマボウが生い茂り花も無数に咲いていますが、和歌山県では準絶滅危惧種に指定されています。
現存する個体数は多く栽培も行われているようですが、河川改修などのためこのような群生地は減少しているようです。
このような現代の環境の中で育っているハマボウを思うと、本当に貴重な群生地なのだなと思います。
ハマボウの花です。
ハイビスカスに似たような大輪の黄色い花です。
花は朝に咲いて夕に萎む一日花だそうですよ。
訪問した時は梅雨真っ最中で雨の降るお天気でしたが、和歌山も7月9日に梅雨が明け夏を迎えました。
これからの季節、レモンのような爽やかな黄色い色をしたハマボウは、夏の青空に映えて見る人をフレッシュな気分にしてくれそうですね。
<ハマボウ群生地>
・所在地 和歌山県御坊市塩屋町北塩屋
・駐車場 無し
・アクセス JR御坊駅から御坊南海バス・印南(いなみ)線で約10分 北浜バス停下車 徒歩3分
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