大島の絶景 「海金剛」
熊野灘に面した紀伊大島の南岸は入り組んだ断崖絶壁が続いています。
中でも海金剛(うみこんごう)は海面から巨岩や奇岩がそびえ立つ景勝地で「21世紀に残したい日本の自然100選」にも選ばれています。
緑のトンネルを抜けて海金剛へ
日米修好記念館から続く遊歩道を歩いて行きました。
椿やウバメガシが生い茂る遊歩道はまるで緑のトンネルです。
木々の向こうから打ち寄せる波の音が聞こえてきて、その先に見える風景に気分が高まります。
駐車場や日米修好記念館からは近くて、歩いて4分ぐらいで海金剛が見える場所に到着します。
海金剛は鷹の巣台地の50メートル眼下に広がっています。
海金剛の名前は、朝鮮半島の名勝・金剛山に似ていることから由来するそうです。
海面から突き出したような鋭く切り立った岩礁は迫力があります。
その中でもピラミッドを想わせる巨岩が突き出ている姿は圧巻です。
この岩は髪すき岩と(髪すき島・魔女の髪すき岩とも)呼ばれ悲しい伝説のある岩です。
あの天辺に女性が腰をかけて長い髪を梳いていたという伝説があります。
そのような伝説があるので、この岩を見ると不思議と女性の顔のように私には見えてしまうのですよね。
岩って見方によって色んな風に見えて面白いです。
大海原と裏金剛
海金剛が見える展望スペースの反対側には東屋があります。
東屋のそばの階段を上ると後方に日米修好記念館の茶色の建物が見えました。
ここから距離はそれほど離れていないのに、木々に埋もれて遠くに見えました。
階段を上った先には、
パノラマの海の風景が広がりました。
階段の両側が木々に覆われた狭い場所から視野の広がる場所に出たせいでしょうか?
この雄大な海の風景が目の前に広がり感動してしまいました。
来る人もいないし、しばらく打ち寄せる波の音を聞きながらこの大海原を独り占めしていました。
広場の奥、海金剛の反対側も荒々しい風景が見られます。
昔、ガイドブックか何かに「裏金剛」のことが書かれていてこの風景を見に来たことがあります。
あまり覚えていないのですが、その当時はこちら側の展望スペースは今のように整備がされていなかったイメージがあります。
歩いて来た遊歩道を引き返し、途中で左へ下っていくと奥に広場があります。
ここからも裏金剛が見えます。
入り組んだ入江と断崖絶壁が続く海岸美。
ほんとに大島の南側は断崖絶壁が続いていますね。
阿野木展望台から見る海金剛
今度は阿野木展望台へ行ってみました。
阿野木漁港は遊歩道の分岐点から400メートル先と案内板にあります。
分岐点から歩いて2分ぐらいで展望台に到着しました。
阿野木漁港へは展望台を通り過ぎて奥へ行くと下りる階段がありました。
行ってみたい気もしましたが、時間の都合と大変そうなので今回は行きませんでした。
阿野木展望台から見た海金剛です。
角度が違うと違ったように見えますね。
こちらはピラミッドの岩です。
こちらから見ると面白い形だなと思いました。
眼下のこの部分の海の色がエメラルドグリーンの澄んだ色でした。
串本の海はどちらかというとエーゲ海の紺碧の海のイメージがあるのですが、このような澄んだ美しい海でテーブルサンゴも群生しているのですよね!
海金剛側から前に見える断崖絶壁の上にはトルコ記念館やエルトゥールル号遭難慰霊碑、先端には樫野埼灯台が建っています。
逆に樫野崎灯台から海金剛を望遠で撮影するとこんな風に見えますよ。
打ち寄せる波の音を聞き海風を感じて、海金剛や裏金剛・太平洋が広がる大島の絶景を色んな角度から楽しんでくださいね。
*トルコとの友好の証 「トルコ記念館」の記事 こちら
*トルコ軍艦エルトゥールル号の遭難慰霊碑の記事 こちら
*樫野に建つ騎馬像は。の記事 こちら
*日本最古の石造り「樫野崎灯台」の記事 こちら
*ペリーの黒船来航より早かった! 「日米修好記念館」の記事 こちら
<海金剛>
・所在地 和歌山県東牟婁郡串本町樫野
・見学自由、無料
・無料駐車場 有
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