紀州漆器を知るなら「うるわし館」へ

公開日 : 2018年01月17日
最終更新 :
筆者 : 麻巳子

紀州漆器の歴史と伝統があるまち・海南市黒江。

今では少なくなりましたが、今も漆器問屋があり職人さんもいられます。

紀州漆器の本場・黒江で伝統の紀州漆器を見たり、漆器店を訪ねてお土産選びをするのも楽しいですよ。

「うるわし館」で紀州漆器にふれよう!

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紀州漆器のまち並みに建つ「うるわし館(紀州漆器伝統産業会館)」は黒江の中心的な建物です。

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館内では紀州漆器の展示販売や紀州漆器の魅力を紹介し、黒江の観光案内も行っています。

気軽に立ち寄れるのでぜひ訪れたい施設です。

懐かしい道具が展示

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軒下のこの漆の木は岩手県浄法寺町から贈られたそうです。

漆自体とんな風にして採取するの?という感じなのですが、漆の木に幾筋もの横傷をつけて採るのですね。

傷から滲み出る樹液を集め精製した漆が漆器の塗料になります。

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大きな桶のそばに展示されている道具は漆濾し機(うるしこしき)です。

このレトロな道具は大正時代から昭和初期にかけて使用されたものだそうで、木から採った漆の不純物を取り除くためにこの機械で濾したそうですよ。

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「くろめ桶」とよばれる大人でも入れるような大きな桶が展示されています。

夫と大きさを比較するとその大きさが分かりますね!

木から採取したままの漆は、ゴミなどをまず濾過してから、斜めに立てかけたこのくろめ桶に入れます。

天日や炭で温めながら長いヘラでかき回し、クロメ(天日や炭で温めながら水分を蒸発させること)とナヤシ(ヘラで掻きませて漆の成分を均一にすること)を同時に行いました。

これが漆の精製だそうです。

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長い荷車の上には桶が並べられていました。

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気になって桶の中を覗くと漆で真っ黒で、長年使い込まれいた感じがあって歴史を感じました。

今では見られることが少なくなった昔の古い道具って興味深いです。

次は館内を紹介させていただきたいと思います。

<紀州漆器伝統産業会館 うるわし館>

・住所 和歌山県海南市船尾222

・電話番号 073-482-0322

・営業時間 10:00~16:30

・休日 お盆・年末・年始

・入館料 無料

・駐車場 有り (無料)

・うるわし館HP http://www.chuokai-wakayama.or.jp/sikki-k/index.html

・アクセス 

*JR黒江駅より徒歩約20分

*和歌山バス黒江バス停より徒歩5分

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