高野山案内犬の「ゴン」
明けましておめでとうございます
昨年は「新人賞」を受賞させていただき有難うございました。
これも読者の皆さまのおかげです!本当に有難うございます。
受賞は素直に嬉しく思っています。
まだまだ未熟な特派員の私ですが、これからも地元和歌山の魅力をお伝えできるよう頑張りますのでよろしくお願いいたします。
今年は戌年ということで、まず今年最初の特派員ブログは、犬にちなんだ社寺をご紹介したいと思います。
弘法大師ゆかりのお寺「慈尊院」
和歌山県の北東部に位置する伊都郡九度山町の「慈尊院(じそんいん)」にやってきました。
弘法大師にゆかりのあるお寺で、弘法大師が高野山創建の時にこの地に伽藍を創建し、高野山一山の政所や高野山への宿泊、冬季の修行の場となりました。
後に弘法大師の母公が晩年暮らし、女人禁制の高野山に対して「女人高野」と呼ばれ親しまれてきたお寺です。
高野山案内犬のゴン
境内に「高野山案内犬ゴンの碑」が建立されています。
ゴンは平成14年(2002)年6月5日に老衰で息を引き取りましたが、参拝者から愛されていたゴンを惜しみ、その年の7月にこのゴンの石像が建てられました。
ゴンは高野山への参詣者を道案内した名物犬で、このような不思議なお話があります。
昭和60年代に、慈尊院近くに住みついていた紀州犬と柴犬の雑種である白い雄の野良犬がいました。
その犬は、誰が教えたわけでもないのに、高野山への参詣者の道案内をするようになっていたそうです。
慈尊院から聞こえる鐘の音を好んでいたため、いつしかこの野良犬は「ゴン」と呼ばれるようになりました。
最初の頃は九度山駅と慈尊院の間を案内するだけだったそうですが、いつしか慈尊院をねぐらとし、朝、慈尊院を発って高野山参詣の表参道である「高野山町石道(こうやさん ちょういしみち)」を歩き、夕方に高野山山上の大門まで道案内をし、夜には慈尊院に戻ってくるようになりました。
その道のりは20㎞強の長く険しい山道です。
人間で歩いて6~7時間、マラソンで走る方で4時間ぐらいの距離らしいのですが、その距離を道案内するという毎日を送るようになったとは凄いですよね。
高野山まで車で行く私でも、あの距離がどれだけ遠いか想像がつくので歩く勇気・体力がありません。
そんな道を道案内するのですから、強さだけでなく参詣する人が道に迷わないようにと思うやさしさも兼ね備えた犬だったのでしょうね。
約1200年前の弘法大師がいた時代にも高野山の案内犬がいたという伝説があるそうです。
ゴンは「お大師の案内犬の再来・生まれ変わり」「お大師さんの犬」などと呼ばれ親しまれたそうです。
私もゴンが生きている時に会ってみたかったですね。
ゴンの石像は弘法大師の像の横に建てられています。
慈尊院
・住所 和歌山県伊都郡九度山町慈尊院832
・電話番号 0736-54-2214
・参拝時間 8:00~17:00
・アクセス 南海高野線「九度山駅」から徒歩約20分
・慈尊院HP http://jison-in.org/
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