まずは熊野古道館へ!
世界遺産で熊野古道(くまのこどう)といえば、中辺路(なかへち)ルートがまず挙がってきます。
平安時代に盛んとなった熊野三山をめぐる熊野詣(くまのもうで)。
熊野三山とは、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の総称で、これらは熊野古道によって結ばれています。
その中でも熊野本宮大社を目指す中辺路ルートが人気でした。
熊野詣は、上皇や貴族、やがて庶民にまで普及し、身分の違いや男女を問わず多くの人が熊野を目指して歩きました。
参詣者が列をなすように連なるその様子から「蟻の熊野詣」と例えられるほどに賑わっていました。
滝尻(たきじり)エリアにやってきました。
中辺路ルートといってもこのルートだけでもとても範囲が広いので、熊野古道を歩かれる方は何回かに分けて本宮大社まで歩かれます。
滝尻まではJR田辺駅からバスが出ているので、昔の人と違って現在は楽に来られます。
田辺からバスで約40分なので、これだけでもここまで歩いてくるのに時間がかかるのが分かります。
滝尻には熊野の神域への入口に位置する滝尻王子があり、ここでバスを降りるハイカーさんも多かったです。
バス停や国道311号線から、川の向こうに12角形の建物が見えています。
熊野の神の御子神を祀る王子社が、旧中辺路町内に12王子社あったことにちなんで12角形なのだとか。
この建物が熊野古道館(くまのこどうかん)です。
無料休憩所で、熊野古道や中辺路町の観光案内所も兼ねています。
熊野古道を歩く前にまず訪れて予備知識を得ておきたいですね。
橋を渡り、さらに滝尻王子前の橋を渡り、通路を歩くと左側にトイレがあり、突き当りに熊野古道館の玄関があります。
館内に入ると、
番傘のような吹き抜けの天井が目を惹きます。
それほど広い館内ではありませんが、開放感と木のぬくもりを感じる建物です。
入口正面には平安衣装を着たマネキンがお出迎え。
記念撮影スポットです。
右側の川側には休憩スペースがあります。
コーヒーが300円ぐらいで飲めるようになっていたように思うのですが、うろ覚えですみません。
館内は御食事処や喫茶はありません。
主に奥に展示スペースがあり、滝尻王子の所蔵品や中辺路のビデオなど見ることができます。
「熊野参詣」のコーナー
「中辺路」のコーナー
「滝尻王子」コーナー
多目的スペースでは、リュックやポーチ、帽子やTシャツ、笛にもなるストラップなど、古道歩きのグッズも販売されていました。
館内にはロッカーもあったので便利です。
平安衣装の貸し出しもされているので、記念に平安衣装体験ができます。
1時間2500円
着付けは15分ほどでできます。
入口左には案内カウンターがあるので、そちらで古道歩きや中辺路の観光の相談ができます。
館内にはパンフレットなども置いてあります。
今回熊野古道館に訪れたので、ついでにお聞きしたいことがあって聞いてみました。
『紀伊山地の霊場と参詣道』として、世界遺産に登録されていますが、
その中でも熊野古道でも中辺路は世界遺産ですが、そこに点在する史跡、牛馬童子(ぎゅうばどうじ)なども世界遺産に含まれるのか?
というのが分からなかったので聞いてみました。
・牛馬童子は世界遺産では無く、高原も古道では無いので世界遺産では無い。
・奥駆道などを含めると700程のあるけれど、世界遺産に登録されているのはそのうちの300程
・詳しいことは世界遺産センターだったと思うのですが、そちらで聞いてただいた方が詳しいことが分かるということでした。
そんなにあるなら聞いても分からないから、今度リストでも貰ってこようかしら・・・。
* 熊野古道館 *
・住所 和歌山県田辺市中辺路町栗栖川1222-1
・電話番号 0739ー64-1470
・定休日 なし(年末年始を除く)
・入館料 無料
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