ルアンパバーンのお寺さん②
ルアンパバーンの街中で、一日2万キープ(約200円)で自転車を借りました。お寺さんを20カ所回りました。よく見ればどのお寺もみな個性的です。調子がでてきたので、翌日はメコン川を渡った向こう岸に足を伸ばしてみました。フェリー代はひとり5千キープ、自転車は1台1万キープ、所要時間10分、15分おきに出ています。向こう岸には、賑やかなこちら岸とはまったく違う、小さな村の静かな生活がありました。
対岸のフェリーの船着き場から振り返れば、ルアンパバーンの街とプーシーの丘に立つチョムシーの仏塔がパノラマで見晴らせました。
メコン川沿いに延びたこの対岸はシエンメン村といい、半農半漁の村です。
500メートルほど、メコン川に上流に向かってレンガを敷き詰めた小路が続きます。車は全く見かけません。道の両側に民家が立ち並び、雑貨屋などが店を開いていました。この小さな村に3か所のお寺さんがありました。
最初のお寺、ワット・シエンメン寺院に至りました。拝観料は1万キープ(約100円)。なかなか立派な構えの本堂と僧坊からなっています。小坊主さんたちが自転車に乗ってどこかへ行くようです。聞けばこれから英語の勉強に行く、と英語で応えてくれました。
やがて道は岩だらけの未舗装になりました。ハンドルを取られるほどデコボコしています。途中の民家では収穫した豆の選定や漁具の修理をしていました。
二番目のお寺、ワット・チョムペット寺院は100段以上の階段を上がった眺望のよい高台にありました。
そのさらに300メートルほどの先にワット・ロンクム寺院があります。入り口はどこかの日本の田舎の旧家の正門を思わせる落ち着いたアプローチです。実際、中に入ると境内にはお屋敷風の5棟ほどの大きな僧坊がありました。
本堂はメコンを望む岸辺の木立の中にあって、涼しい風が吹き抜けていました。
拝観料は1万5千キープでした。200メートル先にサッカリンと呼ばれる洞窟がある、と拝観料を取りに来た管理人が言うので、その息子に案内してもらいました。洞窟の鍵を開けて中に入ったのですが、足場が悪そうなので入り口で引き返しました。少年が手をだすので、1万キープのチップを上げましたが、帰りのフェリーで一緒になったドイツ人は渡さなかったと言っていました。
帰りがけに小学校を覗きました。小中学生はだいたいどこも11時半に午前の授業が終わると家にお昼を食べに戻ります。1時半に再び登校して4時ころまで午後の授業を受けます。昼下がりの暑さのなか、午後の登校時間にやってきた生徒が正門のよこの駄菓子屋に群がっていました。
門のプレートを見てみたら、日の丸が付いていました。日本政府や日本の民間団体はラオス全土でたくさん小学校をプレゼントしています。ほかの村でも何度か小学校の門に日の丸を見かけました。そんな時、愛国心が特に篤いわけではない私ですが、やっぱりうれしくなります。
朝11時に行きのフェリーに乗りましたが、帰りは午後2時を回っていました。
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