謝肉祭真っ最中のウィーンで食べるのはこれ!ニシンのサラダとふわふわドーナツ、クラプフェン
オーストリアでは、今謝肉祭の真っ最中。Fasching(ファッシング)と呼ばれる謝肉祭は、イースターの約1ヵ月ほど前の期間から始まり、これから始まる40日間の断食・節制生活の前のお祭り騒ぎのこと。昔はキリスト教色の濃い重要な行事でしたが、現在は実際に断食をする人は少なく、謝肉祭の時期には子どもたちが仮装して学校に行ったり、仮装ホームパーティが開かれたり、街中でパレードが行われたりと誰でも参加できるパーティ的なイベントになっています。
とはいっても、盛大な仮装パレードとお祭り騒ぎで有名なドイツはケルンのカーニバルなどとは違い、オーストリアのファッシングはこじんまりと祝われます。田舎では小規模なパレードやパーティが行われ、ウィーンではパン屋さんやスーパーが「Krapfen」(クラプフェン)という丸いドーナツ風パンの特売をする様子が見られます。
ウィーン中心部からは少し離れたところにしかお店がないのですが、これは食べる価値あり! 今日火曜日の朝は予約客と当日に押しかけた人たちで大混雑!
2020年の今年はバニラ気分のわが家では、ほどよく甘いバニラクラプフェンを持ち帰り。コーヒーとの相性抜群で、フワフワ感がたまりません。
ちなみにこれは、人気ベーカリーÖfferlのバニラクラプフェン。スタイルがお店ごとに違うのでおもしろいです。
そしてもうひとつ、忘れてはならないのが謝肉祭の水曜日に食べるニシンのサラダ「Herinssalat」(ヘリングザラート)。地域によってレシピも変わってくるヘリングザラートは、酢漬けにされたニシンに、ジャガイモやりんご、コルニッションを加え、マヨネーズとサワークリームであえたものがウィーン風。
瓶詰めにされた酢漬けニシンを小さく切ってサラダに入れます。
サッパリとしているヘリングザラートは、オーストリア発祥のパン、Kaisersemmel(カイザーゼンメル)をおともに食べるのがおすすめです。これは薪のオーブンで焼かれるオーガニックのパンで有名なGragger & Cieのカイザーゼンメルと、ほんのり塩気の効いたSalzstangerl(ザルツシュタンゲール)。
謝肉祭をウィーンからご報告。それでは、いただきます!
筆者
オーストリア特派員
雅碧 Léontine
大学卒業後は外務省に勤務した後、ドイツ・オーストリアに拠点を移し始める。現在はウィーンで翻訳業等に勤しみながら、オーストリア人の夫、愛娘たちとアクティブに暮らす。
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