アイスカフェのちょっと珍しいバリエーション、ゲリュールター・ヴィーナー・アイスカフェ
オーストリアの夏の風物詩、ウィンナーアイスカフェ(アイスクリームとホイップクリームののった冷たいウィンナーコーヒー)については、このブログで何度も紹介していますが、本日はそのバリエーション、Geruehrter Wiener Eiskaffee(ゲリュールター・ヴィーナー・アイスカフェ)を紹介したいと思います。
まずは、こちらがウィーンっ子が一般的に飲む、代表的なウィンナーコーヒーのメランジェ。
エスプレッソと温かいミルクが半々で混ぜられ、上にミルクの泡がトッピングされています。
次は、オーストリア人以外の外国人(日本人含む)が想像する、「いわゆる」ウィンナーコーヒー。
フランスでも、カフェ・ヴィエノワ(ウィンナーコーヒー)と呼ばれています。
この写真のコーヒーは「フランツィスカーナー」というもので、40種類ほどもあるウィンナーコーヒーのひとつ。
内容はメランジェとほぼ同じですが、ミルクの泡の代わりにホイップクリームがふわりとのせられ、さらに削ったチョコレートがトッピングされてるのが一般的です(この写真はスライスアーモンドのアレンジとなっていますが......)。
夏のウィーン名物、ウィンナーアイスコーヒー。
これはただの冷たいコーヒーのことではなく、ドイツ語のアイス(アイスクリーム)+コーヒー(エスプレッソ)のことで、前述のとおり、少し薄めた冷たいエスプレッソにもれなくヴァニラアイスクリームを入れ、上にホイップクリームとワッフルがトッピングされたもの。
さて、ようやく本日のお題、ゲリュールター・ヴィーナー・アイスカフェです。
これは直訳すると、「かき混ぜられたウィーン風アイスカフェ」を意味し、その名の通り、エスプレッソとアイスクリームが混ざったフラッペのような、ドリンク兼デザートのコーヒー。
こだわりのあるレシピなどでは、ただのコーヒとヴァニラアイスのミックスではなく、コニャックやブランデーなどの蒸留酒やアイヤーリキュール(卵黄から作られるクリーム状のリキュール)なども入れて風味を楽しめるようになっているようです......が、私はまだそのようなグルメなゲリュールター・アイスカフェに出会ったことがございません(笑)
昨今、人気の上昇とともにゲリュールター・アイスカフェを出すカフェは増えつつあるものの、通常のアイスカフェに比べるとちょっと珍しいバリエーションとなっています。
メニューで見つけたら、チャンスだと思ってぜひ飲んでみてくださいね!
筆者
オーストリア特派員
ライジンガー真樹
オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!
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