オーストリアの高速鉄道RJ~ファーストクラスに初乗車~

公開日 : 2020年08月25日
最終更新 :

まだロックダウン開始前の2月末のこと。

スキー休暇先のチロル地方から、急用があってウィーンまで急遽戻ることになりました。

過去に観光や仕事で【ウィーン⇔ザルツブルク】区間に乗車したことはあっても、ここまで長い列車の旅は実は初めて!

翌日には再びチロルにとんぼ返りの予定でしたし、乗車時間が片道約6時間と長丁場であること時間帯的に値段にもさほど差がなかったことなどを鑑みて、今回は高速鉄道RJ(レイルジェット)のファーストクラスに初乗車することにしました。

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前夜から急にブリザード並みの吹雪が始まったため駅まで車で送ってもらえるかも微妙な状況だったのですが、まだ暗いなかなんとか無事に辿り着くことができました。

最悪、スノーブーツを履いてトローリーを引いて、徒歩で向かう予定だったんですよ。

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滞在先はハリウッドセレブも"たま~に"訪れるスキーリゾート。

駅にはもちろんスキー板の入るロッカーも完備されていました。

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豪雪の影響で、区間によっては遅延や運休も見られました。

自分の乗る列車が運休になっていたらどうしようと一瞬不安になりましたが、雪の少ないウィーン方面はセーフで、ほっと一安心。

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プラットホームはかろうじて雪かきされていたものの、アイスバーン状態。

うっかり滑らないよう、慎重に歩きました。

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予約していた列車がほぼ定刻通り到着したので乗り込みました。

1等車はこんな感じ。

発車すると間もなく、アテンダントの男性がコーヒー・その他朝食サービスのメニューをとりに来てくれました。各席を回ってくれるので、自分でビュッフェまで行く必要もなく、たいへん便利なサービスです。ミールを担当しているのは、オーストリア・ケータリング界の雄ことDo&Co。

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こちらに載っているのは、オーストリアでダイエット中の女性がレストランで好んで食べる「フライドチキンのトッピングされたサラダ」。ダイエット中に揚げ物を食べるのは矛盾しているようですが、ウィーン風カツレツやスパゲッティ、ピッツァなどを「ど~ん!」と丸ごと食べるよりはまし......といった感じでしょうか。

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子供用メニューで、いずれもぬり絵つき。

息子を連れて来ていたら、きっと喜んだだろうなぁ。

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こちらはデザートメニュー。

チーズの盛り合わせのほかに、グルテンフリーのアプフェルシュトゥルーデル(オーストリア風アップルパイ)のバニラソース添えなどもありました!

支払いは、ユーロのほかにスイスフランやハンガリーのフォリントなどの通貨も使用できる様子。

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メニューを繰っていたら、後半に車内販売のページまでありました。

iPhoneの充電器やUSBコンセント、傘といったかゆいところに手が届くような、旅の必需品が取り揃えられています。

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途中、車内を探検したら、Ruhezone(クワイエットゾーン)の車両を発見。

ひたすら眠ったり、騒がしいのを敬遠したければこれがおすすめ。

私も知っていたら、ここにしたのに......。

とはいえ、家族連れや団体様の多い2等車に比べて、1等車は普通車両でも圧倒的に静かなんですけどね。

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あとは、こんな感じで車窓から景色を眺めていると、あっという間ではありませんがけっこう早くウィーンに到着しました。

なかなか快適だったファーストクラスでの旅。

機会があれば、また乗車してみたいと思います!

筆者

オーストリア特派員

ライジンガー真樹

オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!

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