恐竜や世界最大の隕石コレクションも!ウィーンの自然史博物館

公開日 : 2017年12月14日
最終更新 :
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ウィーンのリンク沿いに、美術史博物館(上写真)と鏡のように向かい合って並び立つ自然史博物館。

いずれもハプスブルク家によって建てられた華麗な建物で、今回紹介する自然史博物館には皇帝フランツ1世が熱心に集めたとされるコレクションをベースに、大々的な展示が繰り広げられています。

それでは、おもな見どころを紹介していきますね。

■ヴィレンドルフのヴィーナス

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© Österreich Werbung, Fotograf: Trumler

ミロのヴィーナスではなく、ヴィレンドルフのヴィーナスです。

ミロのヴィーナスが精緻に彫り込まれた美しい出来であるのに対し、少々武骨なつくりとなっています。しかしそれもそのはず、約2万9500年前に制作されたかなりの年代物だと聞けば納得がいくことでしょう。1908年に世界遺産ヴァッハウ渓谷にて発見された、大変貴重な出土品で、旧石器時代の傑作とされています。

全長も11㎝とかなり小柄ですので、うっかりお見逃しのないように!

■恐竜の間

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子供たちに大人気の「恐竜の骨格」がごろごろと陳列されている迫力満点の展示室です。

恐竜の展示はよくありますが、皇帝の手がけた壮麗極まる建築物内でこうしたものにまみえるのは、世界広しと言えどもウィーンだけなのではないでしょうか。

実はうちの息子も恐竜好きなのでさぞや喜ぶだろうと思いきや、展示室に入るなり大号泣、そして出口へと猛ダッシュされました・・・。

大音響で咆哮しながら見学者たちを睥睨する、巨大なアロサウルスのレプリカによほど身震いしたのでしょう。

年初に連れて行ったホフブルク王宮内の武器鎧博物館の二の舞に終わってしまいました。

しかし小学生以上のお子様であれば、恐らく楽しめるのではと思います。

■隕石コレクション

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私もつい最近まで存じていなかったのですが、このウィーン自然史博物館の隕石コレクションは世界最大にして最古なのだとか。こちらの展示室にはなんと1100個におよぶ隕石が飾られており、その迫力には圧倒されるばかり。

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子供たちの冬休みの課題にももってこいのウィーン自然史博物館。

建物内には雅やかな雰囲気のカフェも併設されていますので、博物館前のクリスマスマーケットを訪れがてら、ぜひ見学にいらしてください。

Naturhistorisches Museum Wien(ウィーン自然史博物館)

住所:Burgring 7, 1010 Wien

最寄駅:地下鉄2・3番線Volkstheater駅、トラム 1, 2, 46, 49, 71, D、バス 48A

開館時間:木~月 9:00 - 18:30、水 9:00 - 21:00、火 休館日、入館は閉館の30分前まで。

但しイースター休暇、夏季休暇、クリスマス休暇前後は開館時間が変更になることがありますので、ご注意を!

筆者

オーストリア特派員

ライジンガー真樹

オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!

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