クリスマス仕様のウィーン風クッキーを焼いてみました

公開日 : 2016年11月16日
最終更新 :

ハロウィンやランタン祭りの季節も過ぎ、今年も遂にクリスマスの季節がやってきましたね!

ウィーンでも先週末から主要な観光名所にて、続々とクリスマスマーケットが開催され始めました。

そんな街中が浮かれ気味のこの時期、私が毎年ことのほか楽しみにしているのが「ヴァニレキプファル(Vanillekipferl)」と呼ばれるオーストリア独特のクッキー。

Vanillekipferl-2016-500.JPG

クリスマスの雪のように真っ白な粉砂糖がまぶされ、ほんのりとヴァニラの芳香漂うさまが何とも食欲を刺激します。

このヴァニレキプファルとは小麦、バター、すり潰したアーモンド、ヴァニラシュガー党で主にフレーバー付けされたクッキーで、小さな三日月形をしているのが特徴。そしてこのシェイプは、ハプスブルク帝国がオスマン帝国との戦捷を記念して、トルコ国旗の三日月より取られたのが由来とされています。

こちらのクッキーは様々な場所で売られているのですが、スーパーマーケットやチェーン系のベーカリーなどでは主に工場生産のもの、クリスマスマーケットや市場ではハンドメイド、コンディトライ(パティスリー)などでは自家製のクッキーを見かける確率が高くなっています。買う場所によって味や食感、甘さなどがまったく異なるため、通常は色々なお店で買って試すのですが、材料の割には少々お高いのがネック。

そんなわけで、今年は家で息子と一緒に焼いてみることに。

とはいえ、自由にできる時間がほとんどないので、今回は簡単に製作できる出来合いのビスケット生地をスーパーで購入して見ました!

Dinkel-Muerbteig-kekse-500.JPG

いずれも"ファニーおばさん"という銘柄のもので、向かって左側がヴァニレキプファルの生地、そして右が息子に食べさせようと選んだ"スペルト小麦"のクッキー生地。このスペルト小麦は古代種の小麦だそうで、栄養分が豊富なうえ甘みも含まれているため、オーストリアでは非常に好まれている素材です。パンやパスタなども、オーストリアではこのスペルト小麦を用いたものが多く流通しているので、健康志向の身としては大助かり!

Vanillekipferl-teig-500.JPG

パッケージを開けると、このような生地が出てきます。

これを細長くこねてから三日月形に整え、オーブンに入れれば出来上がり!ワーママ感涙もののシンプルさです。

Vanillekipferl-gebacken-500.JPG

パッケージのレシピには「生地を8mm程度の薄さに延ばすこと」と記載されていたのですが、B型の性分ゆえか(?)適当に仕上げたら分厚過ぎたようで・・・存外にふくよかな三日月形となってしまいました(笑)しかもパウダーシュガーを昨年断捨離してしまっていたので、かなりヘルシーなクッキーの出来上がりです。

まぁ、クリスマスまではまだ猶予があるので、これから息子とともに特訓を重ねることになりそうです。

さて、この出来合いのクッキー生地はスーパーマーケットのパイ生地コーナー付近に陳列されていることが多いのですが、要冷蔵ですので、日本に持ち帰る際には帰国直前に購入するのがお勧めですよ!

筆者

オーストリア特派員

ライジンガー真樹

オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!

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