こんな駅見たことない!オットー・ヴァグナーによる、ユーゲントスティルの地下鉄駅舎が美しすぎる

公開日 : 2015年09月27日
最終更新 :

19世紀末にパリから広がった美術運動のアール・ヌーヴォーは、オーストリアではユーゲントシュティルと称されますが、まさにこのユーゲントシュティルの申し子であったのが建築家のオットー・ヴァグナー。

1841年生まれの彼は、グスタフ・クリムトの創設したウィーン分離派(ゼツェシオン)にも一時期参加するなど、世紀末独特の享楽的・退廃的な風潮を見事に建築に落とし込んだ存在でした。

今回は、そんな彼の作品の一つ、Hietzing(ヒーツィング)駅舎を見ていきたいと思います。

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このヒーツィング駅は地下鉄4番線(U4)沿線にあり、シェーンブルン駅とともに、シェーンブルン宮殿への最寄り駅としても有名です。(広大なシェーンブルン宮殿の敷地は、両駅の間に広がっているため、どちらも最寄り駅となります)

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ヴァグナーの様式も他のユーゲントシュティルの芸術家たち同様、曲線や植物等を多用する、独特の装飾が施されています。

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他の多くのユーゲントシュティル様式同様、当時は新素材であったガラスや鉄を多用しているのも特徴。

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このヒーツィング駅のパヴィリオン以外にも、ウィーンのあらゆる街角の彼の作品が残されていますので、時間があればぜひ探してみて下さいね!

■Otto Wagner Hofpavillon Hietzing/オットー・ヴァグナー・ホフパヴィリオン・ヒーツィング

住所:1130 Wien, Schönbrunner Schloßstraße

入場料:大人4ユーロ、19歳以下は無料、

毎月、第一日曜日も無料ですので、お見逃しなく!

筆者

オーストリア特派員

ライジンガー真樹

オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!

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