【続報8】コロナウイルスの影響、現在のイタリア・ベネチアの様子

公開日 : 2020年10月31日
最終更新 :

皆さん、こんにちは。パドゥーラ恵です。

しばらくぶりの更新になります。

ほかの明るい話題を提供したいと思っていましたが、残念ながらイタリアではコロナウイルス第二波が来て、10月上旬までは、ヨーロッパの中では優等生組とも言われていたものの、あっという間に感染者数が増えてしまいました。

累積感染者数 616,595人(昨日より26,829人増)

死亡者数    38,122人(昨日より217人増)

回復者数  279,282人  

※2020年10月29日(木)の数値

イタリア全土で自宅待機、引きこもり生活をしていた頃の3月の最高感染者数が約6500人。10月1日は新規感染者数が2500人、昨日、10月29日の2万6000人以上の感染者数は数字だけ見るととても多く、10月だけでなんと10倍の感染者数になってしまいました。

今回は、ミラノを中心とするロンバルディア州、ナポリを中心とするカンパーニャ州、ローマを中心とするラツィオ州が感染者の多くを出しています。

それでも、日常生活に必要なスーパー、薬局での買い物などはまだ通常通り。私たちもマスクの着用、手洗いや消毒ジェルを頻繁にすることにも慣れてきました。

7月、8月はイタリア人が国内での夏のバカンスを過ごし、感染者数も100人~200人単位で推移していたので、このまま徐々に収まるのではと皆が期待していた矢先、10月に入って爆発的に感染者が増えました。でも、以前と違って検査を受けている人が15万人以上/1日、そして感染者も無症状の若者も多いため、再度都市ロックダウンせず、新たな首相令が発表されました。

〈10月26日から適応される新たな首相令〉

・幼児園、小、中学校は引き続き実施。

・公園含む屋外でのスポーツは許可。

・高校、大学は75%オンライン授業に切り替え。

・スポーツジム、プール、温泉、スパの営業停止。

・ディスコ、劇場、映画館、コンサート(屋外含)の営業禁止。

・レストラン、バール、ジェラート屋の営業は5時~18時のみ。

  最大着席4人まで。

  宅配サービスは夜間OK。

  ホテル内のレストランの夜の営業は宿泊者のみサービス可能。

・海外からイタリアに入国する場合の申請義務は3月から同様、PRC検査、2週間の隔離措置、私的な交通手段のみの利用。

ベネチア市内も夏のバカンスシーズンには、ヨーロッパ近郊の外国人(フランスやドイツなど車でイタリア入国できる人々)がベネチアに来ておりましたが、例年に比べるととても少なく、閉まったままの店舗も多かったです。

そして今回の第二波、ベネチアはさらに静かになっております。

逆ににぎやかなのは、ここはベネチアGIUSTINIANの前。

検査を受ける若者が門の前で待っています。

学校は閉鎖されていませんが、クラスの中でだれかひとりでも感染者が出るとクラス全員が検査をしなくてはなりません。もちろん、クラスの誰かの親や兄弟から感染者が出たとしても同様です。クラスターからかかわるすべての人が検査を受けなければいけません。

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親としては、子供が咳ひとつしても心配になります。この時期はインフルエンザの予防接種の時期でお年寄り、子供から優先に接種を受けられます。これで、コロナウイルスに感染しないということではありません。ですが、やっておいた方がいいということで、さっそく予約をしました。同じことを考えている親がほとんどなので、これも主治医からの連絡待ちです。

イタリアでは恐らく今週さらに大きな動きがあるかもしれません。

イタリアにいる国民皆がマスクの着用、手洗い、消毒ジェルの使用、必要以上の外出を控えるなど、ちょっとしたことで感染者数を減らすことができると信じています。

そして早くこの状況が改善され、イタリアだけでなく、世界中のコロナウイルスが終息するのを祈っています。

イタリア国内、ほかの国のコロナウイルスについての詳細は下記でも参照ください。

■在イタリア日本国大使館

■外務省海外安全ホームページ

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