イタリア国内、ベネチアでのコロナウイルスの現状と対策

公開日 : 2020年02月12日
最終更新 :

皆さん、こんにちは! パドゥーラ恵です。

先月より全世界を騒がせているコロナウイルス。この時期カーニバルでにぎわうベネチアには大勢の人が訪れます。まずは現在のベネチア含め、イタリア全土での状況とベネチアではどのような対応をしているのか、またはそれぞれ個人で心がけておきたいことなどを伝えたいと思います。

【イタリア国内でのコロウイルスの状況】

イタリア国内でコロナウイルス陽性と診断されたのは、現在3名(2020年2月10日現在)。

1名は29歳のイタリア人(レッジョエミリア州)で、中国WUHANに1日滞在。イタリアに帰国したあと、高熱があり検査したところコロナウイルス陽性となり、現在は国立感染症研究所に隔離され経過観察中です。

もう2名は、1月末ローマへ到着したばかりの中国人旅行者です。ホテル周辺を散歩しただけで、公共交通機関の利用歴はなし。美術館への訪問もなしとのことです。現在、同じく国立感染症研究所にて隔離され経過観察中。

また別に、20歳代の台湾人がイタリア各地を旅行して台湾に帰国後、陽性と診断されました。この方は両親と一緒に2020年1月22日から2月1日までイタリア国内(フィレンツェ、シエナ、ピサ)を訪問したそうです。

【ベネチア市内でのコロナウイルスの状況】

現在のところ、感染者の報告は0名です。

2020年2月からボランティア救急隊が、空港利用の旅行者の体温を測り対応しています。またヴェネト州の空港(ヴェローナ空港、トレヴィーゾ空港)でも実施しています。37.5度以上の熱があると、過去14日以内に中国の渡航があったかどうかなどを聞かれます。

【ベネチアカーニバル期間中に滞在の皆さまへ】

中国方面からの旅行者は体感として減っているように思います。風邪やインフルエンザの予防と一緒で、石鹸での手洗い(手洗い後は除菌ジェルなどを使う)と、うがいもお忘れなく。咳が出るときは、手やハンカチをあてがうなどエチケットを守りましょう。

またひとつお伝えしたいことは、日本人の皆さんにとってのマスク着用はほかの人へのエチケットとして定着していますが、イタリアではマスクをする習慣がありません。念のために記載しますが、この時期にマスクをしていたら逆に変な目で見られる可能性がありますのでご注意ください。

個人的な意見ですが、イタリア人の間でも少しずつ日本人のマスク着用の意味が広まってきているかと思います。

現地の友人にも過去何度か「病気じゃなくても日本人ってマスクするんだよね?」と聞かれ、そのたび「自分自身と他人への風邪予防のためや、花粉の季節に着用するのよ」と答えます。

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大人用、子供用マスクと、除菌ジェルは常に予備も含めて持っています。

【まとめ】

イタリア国内に関しては、現在わずか3名のコロナウイルス陽性者がいます。これ以上の広まりがないことを心から願います。ウイルスは目に見えないものなので、個人個人の予防がとても大切だと思います。中国への渡航歴がある方や接触のあった方は、高熱などの症状を感じたらすぐに病院で検査を受けましょう。

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