ムラーノ島 ベネチアングラスのクリスマスマーケット

公開日 : 2019年12月16日
最終更新 :

みなさん、こんにちは! パドゥーラ恵です。

ベネチアを代表する工芸品といえばベネチアングラスです。日本のテレビでも紹介されているので知っている方も多いはず。ベネチアングラスは、ベネチア本島から北東のムラーノ島で作られています。

ベネチアングラスといえばとてもカラフルなこと。また、吹き付けの技術により薄いガラスでできたグラスやお皿があります。アクセサリー類も多く、ペンダントトップやイヤリング、ピアス、ネックレス、キーホルダーなど。ネックレスは大ぶりなものからアジア人が好みそうな小ぶりなものまで種類は豊富です。また、インテリアとしても有名です。ひと昔前は、ベネチアングラスのシャンデリアを取り付けていた家も多かったそうです。

12月に入るとムラーノ島のガラス工房や販売店ではクリスマスメルカティーノ(クリスマスマーケット)を開催し、お買い得価格で販売します。今日はムラーノ島に詳しい友達に誘われて行って来ました。

ちなみにベネチアングラスは地元の人からはムラーノグラスと言われています。お土産屋さんにて、「MURANO GLASS」「MADE IN MURANO」と記載があったら、正真正銘のムラーノグラス(ベネチアングラス)と思ってください。ここでは分かりやすくベネチアングラスと統一して書きます。

ムラーノ島へは、ヴァポレットで行きます。

① サンタルチア鉄道駅前のFERROVIA(フェロヴィア)から3番線で、MURANO COLONNA(ムラーノコロンナ)と MURANO FARRO(ムラーノファロ)に直行便で約20分。各駅に止まる4.2番線に乗ると約2倍の時間がかかります。

② リアルト橋方面のFONDAMENTE NOVE(フォンダメンテノーベ)から4.1番線または、4.2番線でMURANO COLONNA まで約10分。

③ リアルト橋方面のFONDAMENTE NOVE から12番線、13番線で、MURANO FARRO まで約10分。

※MURANO COLONNAとMURANO FARROは徒歩で10分程度離れています。

私はFONDAMENTE NOVEから4.1番線でMURANO COLONNAの路線を利用しました。

blog15_123-min.jpg

COLONNAを降りるとすぐに、ベネチアングラスの販売店が所狭しと並んでいます。

blog15_1234-min.jpg

例えば販売店で購入したものは日本への配送、免税書類記入も各販売店でやってくれますので、重たいベネチアングラスを買いたいけど、どうしよう......と悩む必要はありません。そしてガラスを扱うので配送に関しても割れないように丁寧に梱包してくれます。

お土産屋さんのウィンドーを覗いてみると、お部屋のアクセントになる置物としてのベネチアングラス、小さいものや大きいもの、縦長のもの、金魚や動物を形をしたもの。見ているだけでも楽しいですよね。

blog15_3-min.jpg

さて私は友達に連れられ、掘り出し物を目指して、クリアマスメルカートをやっているところへ行って来ました。

1軒目のシモーネ社(simone cenedese)の裏口から入ります。

blog15_8-min.jpg

大ぶりのインテリア系のものが中心。小ぶり、大ぶりの壺(お花をいれる、いれないは別として)がおおよそ通常価格の半額以下!

blog15_6-min.jpg

こちらは正規値段で販売しているショールーム。

blog15_4-min.jpg

2軒目はガラスを作っている工房です。(Fornasotta)看板が秋にやっていたガラスウィークのまま(笑)

blog15_9-min.jpg

ちょうど制作中だったので写真を撮らせてもらいました。外は小雨で肌寒い中、工房は窯が並んでいるので暑かった。

blog15_12-min.jpg
blog15_13-min.jpg

3軒目はベネチアンガラスの鏡を作っている工房です。(Barbini)

blog15_14-min.jpg

通常は個人販売はしていないので、店という雰囲気はゼロ。「50年前におじいちゃんが作った鏡はこれ」「僕たちのガラス細工の技術は今年表彰されたんだ」とお兄さんが自慢げに説明してくれました。

blog15_15-min.jpg
blog15_16-min.jpg

4軒目はエルコレモレッティ社へ。(ErcoleMoretti)ホームページも日本語があり、日本にアクセサリー等が輸出され販売されているそうです。これはアンティークのネックレス。まるで真珠ですよね。

blog15_18-min.jpg

もちろんガラスですが真珠のネックレスが流行る前までは、ガラスを真珠に見立てて作っていたそうです(現在はもう制作されていないもの)。

blog15_17-min.jpg

この薄いガラスで、さまざまな大きさの皿が並んでいます。日本では醤油皿くらいの小さなお皿は、通常60ユーロ位でお土産屋さんで販売されているもの。ここでは25ユーロ~でした。写真では見えにくいですが、箸置きもありました。

blog15_19-min.jpg

また、一部小さな美術館のような、過去の作品類の紹介部屋になっていました。先住民の写真で表されているように、1900年初めの土地売買の際、お金の代わりにベネチアングラスのネックレスと土地を交換していたそうです。それほどベネチアングラスは高級品だったんですね。

blog15_20-min.jpg

掘り出し物やアンティーク品を求めて、また普段入ることができない工房にも行けてとても有意義な一日でした。

ムラーノ島のクリスマスマーケットは、店によりますがおおよそ12月22日まで。クリスマス25日から年明けまでほとんどのガラス工房はお休みになりますが、お土産屋さんは通常営業しています。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。