速報&続報! ベネチア高潮(アクアアルタ)は落ち着く、復旧へ

公開日 : 2019年11月19日
最終更新 :

みなさん、こんにちは! パドゥーラ恵です。

ベネチアの高潮(アクアアルタ)の続報をお伝えしたいと思います。

12日(月)の夜10時半過ぎに高潮が187㎝となり、先週は一週間のうち高潮140㎝越えが3回。今回の浸水被害は日本円で1200億円ともいわれ、すでにイタリア政府から緊急支援金も投入。各テレビ局などでは、募金活動(銀行振込または、SMSにメッセージ送る形式がメイン)が盛んにおこなわれています。

さて、17日(土)は曇り空で高潮も安定していました。私の子供の図書館がサンマルコ広場近くにあるので、午前中に寄ってみました(一応、長靴着用)。

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広場の中心とサンマルコ寺院の前はさらに低い地点なので、まだ水が少し残っていました。広場のほとんどは乾いていたものの、水たまりの深い所で約10㎝程度でした。

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ドゥカーレ宮殿は開いていたものの、サンマルコ寺院のほか、広場にあるショップやカフェテリアも半分以上閉まっていました。翌日曜日に新たに高い数値の高潮予想があったので、頑丈に出入口を補強して水が入らないようにあらかじめ対応していたところがほとんど。有名なカフェ・フローリアンも閉まっていました。

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有名な「ため息橋」の前には、いつもはたくさんの人であふれているのが、ほんの少ししかいません。

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カナルグランデ沿いのヴァポレット駅です。残念ながら現在は停留所として機能していません。

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ここもカナルグランデ沿いのホテルのテラスです。このテラスは完全に壊れてしまい、いかに12日夜の高潮がすごかったかわかります。

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サンマルコ広場からリアルト橋方面の店舗は、60%程は営業再開していたと思います。

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閉店している理由として、「浸水のために電気系の故障(冷蔵庫や冷暖房装置)」が原因だと記載してありました。また、本屋さん等の紙などを扱う店舗は、掃除と廃棄処分などの作業に開店が追い付かないことなどが理由のようです。主婦の私にとってスーパーが今週は閉店したままで、買い物をメストレまで行くことになったり。この数日は少し大変でしたが、幸い自宅の被害がなかったは幸運だったと思います。

17日(日)は朝から予報通りの雨と高潮です。早朝に注意レベル4の警報が鳴り響きました。この日はサンタルチア駅から電車に乗る予定があったので、水位が一番上がるであろう昼前、午前10時半に外出。

すでに浸水し始めており、自宅近くのヴァポレットの駅まで近所の方(太ももまである長靴で完全防水)に子供を抱っこしてもらいました。子供用の長靴だと水が完全に入るので、30㎝以上は浸水していたことになります。

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ヴァポレット駅は、浸水で桟橋が浮き上がっていましたが、ヴァポレットの運行は通常運行。

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リアルトメルカート前の広場は、まるで海水浴場の一角のようでした。

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しかし、駅前に着くとほとんど水が上がっていません。もちろん、バスやトラムの停留所のローマ広場も雨で地面が濡れているだけで、いたって普通でした。

日曜日の高潮予想は12時半が最高で、その後水位は急速に下がり、午後3時には通常範囲の水位に。

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18日(月)は、終日快晴で高潮の水位も通常範囲。美術館なども通常開館。ただし、月曜日が休館日のところが多いので、19日(火)から通常営業のようです。Ca' Rezzonico は水曜日から。la Casa di Carlo Goldoni は木曜日から。浸水被害のためにCa' Pesaro は営業見通しがまだ立っていません。

Fondazione Musei Civici di VeneziaのCOMUNICATI STAMPA というページからベネチア市の美術館最新情報が見られます。

日本では新聞やニュースでこのベネチア高潮被害報道が大きく取り上げられました。地点の一番低いサンマルコ広場からの中継などを見て驚かれた方が多いと思います。場所によって浸水の高さは違うものの、ベネチアの70%が浸水で被害を受けました。ですが、こうして博物館・美術館なども営業を再開し始め、浸水被害があった店舗なども復旧に向けて動き出しています。

今日はメルカートも再開し、新鮮な野菜も買えたし、スーパーも営業再開し始めていましたよ。

高潮は落ち着いてきて、ベネチアは復旧を急いでいます!

各美術館の最新情報はこちらから。

Fondazione Musei Civici di Venezia 

https://www.visitmuve.it/ (トップページ)

https://www.visitmuve.it/it/ufficio-stampa/  (公式最新情報が乗っているページ)

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