はじめまして。水の都ベネチア!先ずは水上バスを完全ガイド

公開日 : 2019年09月26日
最終更新 :

みなさん、こんにちは!パドゥーラ恵です。

7月までナポリ特派員としてブログを書いていましたが、ご縁があり8月よりベネチアに引っ越ししました。

ベネチアに住む人は約5万人に対し、年間訪れる観光客は約3000万人、

街全体が世界遺産であり、世界にここだけ「水の都」と言われ世界中の人たちを魅了し続けるベネチア。

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(ベネチアカナルグランデ)

旅行で過去に数回来た事はありましたが、実際に住むことになりました。

そして地球の歩き方ベネチア特派員として色々書いていこうと思います。

特派員といっても、ベネチアに住み始めてまだ一ヶ月もたっていません。私自身も日々新しい発見ばかりです。

ですのでベネチアへ旅行に来る方々の目線になって書いていこうと思います。

そして、私には愛する3歳児の息子がいつも一緒。ですので、お子さんと旅行するご家族へ便利な情報も

発信していきたいと思います。

先ずはベネチアの玄関口ベネチアサンタルチア駅からの交通手段を紹介していこうと思います。

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(サンタルチア駅)

ベネチアの街は自動車もバイクも自転車も通ることが出来ません。

許可されているのは、ベビーカーと車椅子、荷物を運ぶ手押し車、スーツケースの車輪だけです。

ですので、街歩きと便利な水上バスを使って、快適なベネチアの旅をスタートさせましょう。

ヴァポレット(Vaporetto)と言われる水上バスです。

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(ヴァポレット1番線)

空港とベネチアを結ぶ路線のAlilaguna社、そしてカナル・グランデ(大運河)や、

ベネチア周辺の島々を走っているACTV社の二つの会社があり、有名観光地の近くにはほぼヴァポレットの停留所があります。

先ずは切符の買い方です。基本的に各停留所に販売窓口か自動販売機がありますが、

小さな停留所には販売機がない場合もあるので、サンタルチア駅構内や、ピアッザーレローマ(ベネチアの陸の玄関口でバスやトラムの停留所がある所)に大きな販売窓口がありますので、ここで買うのがおすすめです。販売員全員ネームカードの横に話せる言語の国旗が記されており、全員英語が話せます。

またTabacchi(看板にTの字が目印)や停留所に設置されている自販機での購入も可能です。

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(サンタルチア駅内での販売所)

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(リアルト橋駅前の販売所)

一回券(75分間利用)は、7.5ユーロ(約900円/1ユーロ119円換算)と割高なので、

24時間利用の一日券又は旅行期間の日程によって選ぶとお得です。

20ユーロ - 24時間有効

30ユーロ - 48時間有効

40ユーロ - 72時間有効

60ユーロ - 7日間

ACTV社のヴァポレットは20路線近くあり、1、2、3...と番号が書かれています。

観光に便利なのはカナルグランデを通る1番と2番(急行)です。

路線図はACTV社のホームページから、ORARI E PERCORSIをクリック→ consulta le navigazioneのページに水上バスの全路線図が出てきます。

時刻表は、同じくACTV社のホームページから、ORARI E PERCORSIをクリック→ consulta gli orari → consulta gli orari del trasporto pubblico Actvのページに各路線の時刻表「Apri」をクリックして見ることが出来ます。

例えばサンタルチア駅、リアルト橋、サンマルコ広場、リド島を通る観光に便利な1番路線は、朝5時過ぎから夜の23時まで運行していて、7時~21時間は1時間に5本運行しています。

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(時刻表)

さあ、ヴァポレットの乗車券を買って乗船しましょう。

ここで一つ注意することは、サンタルチア駅前、サンマルコ広場、リアルト橋、ピアッザーレローマなど停留所がA,B,C,D・・・複数あります。

同じ名前の停留所でも、1番路線はE停留所、3番路線はC停留所など。

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(リアルト駅)

最初はややこしいと思うかもしれませんが、各停留所の電光掲示板にも時刻表と一緒に記載されていますので、乗る前に確認しましょう。小さな停留所には電光掲示板がありません。

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(電光掲示板)

チケットは改札前にある機械にかざしてください。日本人にはお馴染みのSUICAのようにピッとなってゲートが開きます。

24時間券などは、最初に乗船する際に刻印された時間から残りの時間が換算されています。

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(改札機)

私はまだ遭遇したことありませんが、たまに検札の係がチケットの確認をしに乗船します。

私達日本人にとっては当たり前のことですが、ここはイタリア・・・色んな国から多くの人がベネチアを訪れるので、厳しく設定されています。きちんと刻印していなかったら罰金(60ユーロから)+正規チケット料金が請求されます。ヴァポレット内にもきちんと表記されているし、例え未使用のチケットで機械を通すのを忘れただけでも罰金を請求されるそうです。

さて、停留所内で待っていると右方面、左方面から来ます。まだベネチア来たばかりでどっち方面が自分の行きたい方向?って迷うかもしれませんが、大丈夫。

ヴァポレットの乗降口に行先が表示されていることと、乗船しているACTV社のシャツを着ている社員さんが、例えば、「per Rialto(リアルト行き)」と行先を大きな声で言いながら人々の乗降をお手伝いしてくれます。

また、ベネチアの街中からヴァポレットに乗ろうと思ったら結構至る所に「Al VAPORETTO」と書いてありますので、矢印の方向へ行くと停留所に着きますよ。

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(ヴァポレット方面)

ここで、スーツケースを持って乗船しようと思っている方へ念のために記載します。

チケットには荷物又はスーツケース(縦横高さ150cm以内)一つ、手荷物一つ(縦横高さ120cm以内)の持ち込み可能とACTV社のホームページに書いています。

あ、でも2つ以上の荷物持っていたらどうなるの?私的な意見ですが、毎回乗降者が多いので、細かくそこまで社員さんがチェックする余裕がないのでは・・・と思います。

基本的に船の中には2名(運転手1名と、停留所に着くたびに船のゲートを開け閉めする係が1名)で運行しています。

ですが、念のためチケット販売窓口に行って直接聞いてきました。大きなスーツケース2個以上の複数個の場合は、もう1枚チケット(1回券7.5ユーロ)を購入して乗船しないといけないそうです。

ホテルが鉄道駅近くではない場合は、少し時間がかかってもヴァポレットに乗っていくのがおすすめです。ベネチアの街は橋が多い→階段が多い→そして狭い道も多く、そこに沢山の人が通っているので、スーツケースを持っての移動は大変です。

ヴァポレットの中は、真ん中の乗降口付近は立っている人や、スーツケースを置く場所もあり、中に入ると座席があります。前の席は高齢者、幼児連れ、妊婦の優先席で、後ろのテラス席はいわゆる特等席です。ここからゆっくりと運河からベネチアの景色を堪能できるでしょう。

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ベネチアに旅行を計画している方々へ、この街で移動手段の一つとなる水上バスを私なりに旅行者の目線になって詳しく書いてみました。参考にしていただければ幸いです。

勿論、水上バス以外にベネチアには移動手段があります。一度は乗ってみたいゴンドラや、水上タクシー、トラゲットなど、次回以降のブログで書いていきたいと思います。

Actv社ホームページ

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