2013年2月4日より1セント硬貨(ペニー)廃止
カナダの 1セント硬貨、通称ペニーPenny)が 2013年2月4日をもって廃止された。
100年以上発行され続けてきたペニー、誕生から 2012年5月の鋳造終了まで 350億枚以上も作られたペニーが廃止された最大の理由としては、材料や流通など、1枚作るのに 1.6セント以上も製造費がかかるようになったことが挙げられる。
また、1セント硬貨については自販機などでも利用できず、また 1回の買物で 25枚(25セント)までしか使用できないという制限があり使い道が少ないために捨てたりする人も多く、廃止の声も多かったようだ。ちなみに日本では同じコインの使用制限は 20枚までなので、それよりはマシなわけだが・・・。
ちなみに、1セント硬貨を廃止した国はカナダ以外にもオーストラリア、イスラエル、ニュージーランド、南アフリカなどがあり結果的に成功しているとのこと。この中でもオーストラリアとニュージーランドでは 1セント と 2セント硬貨を廃止し、ニュージーランドに関しては 5セント硬貨までも廃止している。
それで肝心の廃止された 2月4日以降の買物について・・・
廃止されたといっても、1セントという単位が無くなったわけではなく、あくまでも買物をした場合に、1セントの現金のやり取りが無くなるという意味で、レジやレシート上には今までどおり 1セント単位で計算され、また、クレジットカードやデビッドカードの場合も今までどおり 1セント単位で処理される。
現金で買物をする場合はどうなるのかというと・・・
端数の分は "0" 、 "5" 、 "10" の一番近い数字に切り捨て、切り上げして現金のやりとりを行う(下記参照)。
また、1セントの流通が廃止となった後でも、1セントの価値はそのまま なので、残ってしまった手持ちの 1セント硬貨は捨てる必要はない。店などの場合は各店舗の判断となるが、銀行などの金融機関では今までどおり受付け可能だ。
参考サイト:
Royal Canadian Mint - Phasing out the Penny
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