日本の大手留学センター「サクシーオ」の倒産と現地の対応

公開日 : 2010年07月08日
最終更新 :

2010年7月5日、日本の大手留学斡旋業者「サクシーオ」が破産手続きを申請し、実質倒産となった。

某ニュースによると、サクシーオの負債総額は約 8億円で、渡航予定だった顧客は 435名、更に、すでに渡航中の顧客は約 750名で、現地の学校やホームステイなどに代金が完全に支払われていない顧客は 205名以上もいるそうだ。

現地のオフィスも 6日には既に閉まっていて、お詫びのチラシが貼られていた。

日本の主要都市、名古屋、大阪、福岡などに 8支社を持つ、利用者も多く、日本の留学斡旋業者の中では大手で名の通った会社だったため、今後、留学斡旋業者への不信感は更に増すだろう。

留学斡旋業者の倒産と言えば、2008年9月の「ゲートウェイ21」の倒産が記憶に新しい。

ゲートウェイ21 の倒産による被害

既に現地に到着していて、学校などに通っている人はまだ良いが、渡航を予定していた人に関しては、学校側、またはホームステイ先にお金が支払われていない可能性も高く、また、破産してしまったサクシーオからの返金は見込めないため、支払った金額が全て無駄になってしまうかもしれないと言うのが現状だ。

実は、本日数名の学校のカウンセラーさんとこの件について話してみたのだが、その中の数校はやはり、申し込みはされているが、学費が支払われていない生徒が数名居ると話してくれた。

また一部、数日〜数週間前には、既に倒産するのを知っていてか、入金を急かすような案内をされた人も居たそうで、もしそれが事実であれば、前回ゲートウェイ21の時に騒がれたように、「計画倒産」という疑いも出てくる。

前回の時もそうだったが、こういった事件の際には、学校や被害のケースにもよるが、学校側が無料(追加料金無し)で予定通り入学させてくれたり、また、それが無理でも半額、もしくは大幅に割引した授業料で入学させるなど、被害を少しでも減らそうと、多くの学校が対応してくれた。

そして今回も同様、現地のいくつかの学校では今後、対応策を検討、公開していく予定なので、被害に遭った人も諦めずに、情報収集を続けてみよう。

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