買い物に行って感じる日本とスペインの違い
今日近所に買い物に行った時に「ああ、スペインだなあ」といつも思うことがあったので、そのお話です。
私は挽き肉はいつもその場で挽いてもらいます。日本のデパ地下の量り売りのお惣菜などは、こちらが言った重さに合わせようとがんばってくれますよね。そして、さすがにぴったりとはいかないので「これでよろしいでしょうか?」と聞いてくれます。が、こちらはすごい適当!! 今日は500gとお願いしたらかたまりをいくつか秤にのせ、590g。それを減らすでもなく挽いていました。いつもこんな感じでアバウトなのですが、いまだに言った重さより少なかったことはありません。そのように教育されているのでしょうか(笑)。
ちなみに日本ではお肉屋さんが近くになかったので、その場で挽き肉を挽いてもらったことがないのですが、ここまでアバウトではないですよね?
そこでは挽き肉にできる牛肉が切れていたので豚だけ買って、違うお肉屋さんに向かいました。しばし順番を待って、「牛肉を500g挽いてほしいのだけど」と言うと、「今日はもう挽き肉の機械をきれいにしちゃったからダメ」と。え、だってまだ13:20で、閉店にはまだ10分あるのに・・・。
©VisitValencia
私が住んでいる田舎町ではスーパーを除いて、商店は13:30、遅くても14:00には閉まります。たいていのところは昼休み後17:00か17:00に再び営業を開始するものの、中には夕方は開けないところもあります。そのお肉屋さんもそうだったので、結局今日は牛挽き肉は買えずじまいでした。
日本だとお店を構えている限り、なるべく営業して収益をあげようとするのが普通だと思います。スペインでは、中国人やパキスタン人など移民系の店舗は同じですが、私の住んでいるような田舎だと午前中のみの営業も珍しくはありません。飲食店もランチの後はもう閉店でディナーには開けなかったり、木金土日のみ営業だったり。客足の少ない時は思い切って閉めてしまうのですね。私の町には、クリスマス時期だけ開くお店まであります。そういうところは、持ち物件で家賃は払っていないのでしょうね、きっと???
日常で感じている日本とスペインの違いでした~。
筆者
スペイン特派員
田川 敬子
東京生まれの東京育ち。オリーブオイル専門家としてスペインと日本で活動するほか、複数のウェブサイトにスペイン情報を寄稿。
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