町角の焼き栗売りと時間のお話
前回は焼きカボチャの話を書きましたが、忘れてはいけない秋から冬にかけての風物詩は焼き栗です。11月ともなると、町角に焼き栗売りの屋台が出ます。私が住む小さな町では、屋台もなく椅子に座ったおばさんが栗を焼いているんですよ。日本と同じく、カボチャも栗も秋の味覚ですね。ある年はこの焼き栗にはまり、毎日のように買って食べていました。私の町では€1で、新聞のような紙をクルッと丸めて、その中に栗を入れてくれます。
さて今日は10月最後の日曜日。午前3時が2時になりサマータイムは終了し、日本との時差は8時間になりました。日が暮れるのが1時間早くなります。
ところで、数年前にEUではサマータイム廃止を決定しました。今年からもうないものかと思っていたのですが、3月の最終日曜日に例年通りに何事もなくスタートしたのです。来年はどうなるのでしょうね? サマータイムの廃止にあたり、各国が冬時間(標準時間UTC+1)か夏時間(UTC+2)か自由に選べるようになると聞いています。バラバラになったらややこしいと思うのは私だけでしょうか。もしスペインが冬時間を選択した場合、夜10時頃まで明るい夏がなくなってしまうことが少々残念です。子供が小さいときは夕食や就寝の時間が遅くなることに困っていましたが、夏の長い夜ににぎわうテラス席はスペインらしくて好きなのです。さあ、どちらになることでしょう。
筆者
スペイン特派員
田川 敬子
東京生まれの東京育ち。オリーブオイル専門家としてスペインと日本で活動するほか、複数のウェブサイトにスペイン情報を寄稿。
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