今日は大晦日。スペインでは12粒のブドウで年を越す

公開日 : 2020年12月31日
最終更新 :

夏に日本に帰るはずがコロナウイルスで泣く泣く諦め、年末年始こそは!と思ったものの、それもかなわず大晦日になりました。

スペインでは2週間続くクリスマスの間に年が変わります。宗教や習慣の違いもあり、日本人が新年を厳かに迎える感覚はありません。では、どんなふうに新年を迎えるのか、それはもうスペインですからフィエスタです、フィエスタ(Fiesta:パーティの意味)。

ただし、今年2020年はコロナウイルスの影響でクラブやディスコは閉まっていますし、屋外でのカウントダウンイベントもありません。そもそもスペイン全土で外出禁止令発令中ですから。バレンシア州では23時から翌6時までが外出禁止。ただ、今夜に限り1時間多めに見てくれて24時からです。でも当然年越しは家ですることになりますね。ちなみに、家の中でも外でも6人を超える会合は禁止です。

スペインの年越しの習慣といえば、12粒のブドウ!! 大晦日の夜、年が明けるときに時計塔の鐘が12回鳴るのに合わせて12粒のブドウを食べるとよい新年を迎えられると言われているのです。上手に食べられるように、時間前にはぶどうの皮をむき種をとってセッティングする人も(私もです)。

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この時期には食べやすいように皮をむいた種なしブドウが入った缶詰や、12粒だけブドウが入ったパックなども売り出されます。

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12粒のブドウを食べ終えたら、カバ(スペインのスパークリングワイン)で乾杯!! このときにパーティ気分を盛り上げるこんなセット(↓)が店頭に並ぶのも年末の風物詩です。

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これはスーパーのレジ前で€1でした。前に買ったときよりちょっと内容がさびしいような......。以前レストランの年越しパーティに参加したことがあるのですが、全参加者にこんなセットが配られましたよ。

もうひとつ、年越しのときに赤い下着を着けていると幸運が舞い込むとも言われているので、年末はお店のウインドーで赤い下着を見かけます。毎年大晦日になると「来年はやろう」と思うのに、いままで試したことがありません。来年こそは!! いや、来年は日本で年を越したいです。

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日本ではスペインより8時間早く2021年になりますね。コロナが収束に向かい、皆様に幸多き1年になりますようお祈りいたします。

筆者

スペイン特派員

田川 敬子

東京生まれの東京育ち。オリーブオイル専門家としてスペインと日本で活動するほか、複数のウェブサイトにスペイン情報を寄稿。

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