スペインのクリスマスの定番菓子「トゥロン」

公開日 : 2020年11月29日
最終更新 :

毎年「もうすぐクリスマス、今年もあとわずかなんだ」と気づくのが、スーパーにクリスマス菓子コーナーが設置された時です。今年2020年は10月下旬でした。

スペインにはクリスマスケーキを食べる習慣はないものの、クリスマス菓子はいろいろあります。その中でも代表的な伝統クリスマス菓子がトゥロンです。

スペイン全国で食べられるトゥロンですが、その多くはアリカンテ県にあるヒホーナという小さな山間の町で作られています。いまやトゥロンのフレーバーは何十とありますが、もっとも知られているのはトゥロン・デ・ヒホーナ(トゥロン・ブランド:柔らかいトゥロンという意味)とトゥロン・デ・アリカンテ(トゥロン・ドゥロ:硬いトゥロンという意味)の2種類。トゥロン・デ・ヒホーナはアーモンドの粉とはちみつ、砂糖、卵白を固めたもので、トゥロン・デ・アリカンテは丸ごとのアーモンドを同様にはちみつ、砂糖、卵白で固めたものです。どちらもアーモンドの比率が高いものがおいしく、特に高級アーモンドのマルコナ種が重宝されています。このようにトゥロンはもともとはアーモンド菓子でしたが、最近多く出回っているのはチョコレートを使ったトゥロンです。

DSC_7583.jpg

トゥロンは大きな板チョコのような状態で包装されて売っていますが、トゥロン・デ・ヒホーナのような柔らかいタイプのものはその場でカットしてくれる専門店もあります。

DSC_9394.jpg
DSC_9017.jpg

トゥロンの産地ヒホーナでは、毎年12月初めの連休にクリスマス菓子の青空市場があります。私も何度が行ったことがあり雰囲気が好きなのですが、今年はコロナウイルスの影響で開催を見合わせるそうです。

私個人の感想ですが、トゥロン・デ・ヒホーナもトゥロン・デ・アリカンテも甘いので日本茶に合うんですよ。クリスマスの時期にスペインにいらっしゃる方は、日本に買って帰るおみやげにいかがでしょうか? クリスマス以外の時期でも伝統菓子を扱っているお店やデパートのグルメコーナーなどで入手できます。

筆者

スペイン特派員

田川 敬子

東京生まれの東京育ち。オリーブオイル専門家としてスペインと日本で活動するほか、複数のウェブサイトにスペイン情報を寄稿。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。