トマト祭りの中止が決定。延期開催の火祭りは!?
アメリカに次いで世界で2番目に新型コロナウイルス感染者が多いスペインですが(2020年4月22日で20万8389名)、峠を越したようで、感染者の増加率は徐々に下がってきています。来週4月27日からは、これまで5週間以上家に閉じ込められていた14歳以下の子供が、保護者1名の付き添いで散歩に出られるようになりそうです。距離や時間については追って発表があることになっています。
それでもまだまだ油断はできない状態です。学校の再開は新学期が始まる9月だとか。飲食店やホテルは12月までは開けられないだろうという話を聞くたびにため息が出ます。ほんの数週間先のことすら読めないというのは、こんなにもストレスなのですね。こんな状況なので、スペイン中でお祭り中止のニュースが相次いでいます。
昨日には、毎年8月最終水曜日にバレンシア郊外で開かれるトマト祭り(ラ・トマティーナ)の中止が発表になりました。75年の歴史を持つこのお祭りは、独裁政権の1957年にも一度中止になったことがあるそうです。
また、3月に開催途中で急遽中止になり、そのあとに7月15日~19日に延期が決まった火祭りは、今の時点ではまだ中止が決まっていません。もう少し様子を見てから決定するようですが、今回は難しそうな気がします。
火祭りに並んで日本で"スペインの三大祭り"と称されるセビージャの春祭りは、本来なら今週末からの予定でした。9月に延期という話が出ていましたが、結局今年は中止になりました。7月のパンプローナの牛追い祭り(サン・フェルミン祭)も同様に2020年はありません。
お祭り好きのスペイン人にとって、2020年の今年は物足りない年になることでしょう......(涙)
筆者
スペイン特派員
田川 敬子
東京生まれの東京育ち。オリーブオイル専門家としてスペインと日本で活動するほか、複数のウェブサイトにスペイン情報を寄稿。
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