火祭りが終わった翌日は聖母広場に行こう
ただいま大いに盛り上がっている火祭り情報の第4弾です。
火祭りの最終日は3月19日。カトリック教会では聖ヨセフ(スペイン語ではサン・ホセ)の日です。聖ヨセフはキリストの父親で、職業は大工だったと言われています。火祭りの起源は、大工たちがいらない木片や木屑などを集めて焚火をおこし、大工たちの守護聖人である聖ヨセフの日を祝ったことに由来していると言われています。
と、話が脱線しました。
最終日の夜、町のあちこちに飾られた大小およそ750の"ファジャ"には火が点けられ、灰と化してしまいます。これで火祭りは終了!!
なのですが、終わってから2~3日は余韻を楽しみます。花で埋まった聖母広場に行くのです。
3月17日18日の2日間は夕方から日付が変わる頃まで、バレンシアの守護聖母デサンパラードへの献花パレードが行われます。民族衣装で美しく着飾った人たちが所属する火祭りグループごとに楽隊を従え、聖母に捧げる大きなフラワーアレンジメントを担いで聖母広場へ向かうのです。女性たちはみんなカーネーションなどの花束を持っているのですが、この花を使って聖母広場に設置されたバレンシアの聖母の巨大レプリカを飾っていくのです。ちなみにこのパレードには合計8万人もの人が参列するのだとか。バレンシアの人口の1割ということになりますが、本当なんでしょうか・・・
上の写真をご覧のように、レプリカは顔から下は木枠になっています。ここに手際よく花束を埋め込んでいく技は職人芸! マントの柄も毎年違うんですよ。噴水のまわりにはフラワーアレンジメントが置かれ、まさに広場は花で埋め尽くされます。これを見に行くのが、火祭りの締め。火祭りを見終わったからとそそくさとバレンシアを発つ前に、ぜひ見に行ってみてください。
なお、本物の聖母デサンパラード像は広場脇の聖堂(写真下)に安置されています。バレンシアの人達の敬愛と信仰を集める聖母様です。この聖堂は小さいながら天井画も美しく見応えがあるので、せっかく広場に来たのなら寄らない手はありません(無料です)。但し、頻繁にミサがあるので、最中は邪魔にならないようご配慮をお願いします。
筆者
スペイン特派員
田川 敬子
東京生まれの東京育ち。オリーブオイル専門家としてスペインと日本で活動するほか、複数のウェブサイトにスペイン情報を寄稿。
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