【今月のお題】バレンシアの英雄といえばこのお方！ ハイメ1世王
バレンシアの中心地にあるアルフォンソ・エル・マグナニモ広場にあるこの像は、バレンシアでは子供でも
知っている英雄ハイメ1世王。13世紀のアラゴン王国の王様です（在位：1213年～1276年）。
当時はまだスペインという国は存在しておらず、イベリア半島にはいくつかの王国とイスラム教徒が
支配する土地がありました。ハイメ1世王は、1208年にアラゴン王国ペドロ2世王を父として生まれ、
5歳の時に戦闘で父を亡くし複雑な環境下で育ちます。成人後はイスラム教徒支配下の地域の
征服に注力。1229年にマジョルカ島、1232年にメノルカ島、1235年にイビサ島を再びキリスト教徒の
地とし、1238年にはバレンシアの征服を果たします。
バレンシア州の祝日である10月9日バレンシアの日は、バレンシアを奪回したハイメ1世王が勝者として
バレンシアへ入場した日。この日が近付くと幼稚園や学校ではハイメ1世について学習し、英雄を讃えます。
息子が幼稚園の時は、ハイメ1世王の歌をよく口ずさんでいました（^^）
なお、スペイン語ではJaime（ハイメ）ですが、地元のバレンシア語ではJaumaと書き、ジャウメもしくは
チャウメと発音されます。カタルーニャ語だと、ジャウマになるそうです。
（12月お題"スタチュー／像"）
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筆者
スペイン特派員
田川 敬子
東京生まれの東京育ち。オリーブオイル専門家としてスペインと日本で活動するほか、複数のウェブサイトにスペイン情報を寄稿。
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