【速報】フアン・カルロス1世スペイン国王が突然の退位を発表

公開日 : 2014年06月02日
最終更新 :

本日、6月2日の午前中に、ラホイ首相はスペイン国王フアン・カルロス1世の退位を発表しました。

突然のことに、誰もが驚いているようです。

国王は現在76歳。フランコの独裁政権後に即位し、スペインの民主化を推進。また1981年の軍事

クーデターを抑えたことからも、国民の大きな支持を集めました。2007年にチリで開催された第17回

イベロアメリカ首脳会議の閉幕式では、スペインのアスナール前首相を過度に批判して止まらない

ベネズエラのチャベス前大統領に、「¿Por qué no te callas?(黙ったらどうだ?)」と一喝したこともあり、

人気の国王でした。

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しかし、最近では、世界自然保護基金の名誉総裁職で就いていたにも関わらず2012年にボツアナで

象狩りをしていたことが発覚し厳しく批判され、また次女クリスティーナ王女の婿であるイニャキ・

ウルダンガリンの公金横領疑惑に次女自身も関与していた疑いがあり、国王と王室の支持は

下がっていました。

新聞社大手のEl MUNDOが2013年に行った世論調査では、約45%が長男のフェリペ皇太子への

譲位を求めていました。更に、高齢による健康問題も抱えているため、今回の譲位が決まったのでは

ないでしょうか。

今後、議会での承認を経て、スペインには46歳の若いフェリペ6世国王が即位することになります。

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筆者

スペイン特派員

田川 敬子

東京生まれの東京育ち。オリーブオイル専門家としてスペインと日本で活動するほか、複数のウェブサイトにスペイン情報を寄稿。

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