夏最後のお祭り、チロルの牛追い祭り

公開日 : 2019年09月28日
最終更新 :
筆者 : Obi

Servus!今年の夏は日本だけでなくヨーロッパでもかつてないほどの猛暑となりました。この暑さはいつまで続くのかとうんざりしていましたが、今月になってそれも落ち着き厚手のジャケットが必要になる日も増えてきています。そんなチロルでは今の時期はあちこちで牛追い祭り(Almabtrieb)が行われています。このお祭りは夏の間山の上で放牧していた羊やヤギ、牛たちを下山させる際にきれいに着飾って村まで行進するといういわば夏の終わりを告げるお祭り。このお祭りを目安に村の人々は畑や家に飾った花を片付けたり、薪割りをしたりと冬の準備に入ります。この牛追い祭りは筆者は毎年楽しみにしているのですが、今年も参加してきたのでご紹介します!

お祭りが行われたのは9月21日。家畜の下山は早朝からですが、村に到着するのは大体お昼頃です。

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まずは羊が下山。羊やヤギなど牛より小柄な動物は農家の子ども達が担当します。子どもとはいえルートを外れた家畜をが見学者に突っ込まないよう誘導していて頼もしいかぎり!

しばらくするとカウベルを響かせながら牛が到着!

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それにしてもレーダーホーゼンやディアンドルに身を包んだ子ども達がかわいい...。

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中には写真のように丸い飾りを付けた牛もいます。これは大昔にチロルに移り住んだ人達が太陽を信仰していた時の名残りと言われてます。

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家畜の世話をしつつ険しい山を下るのはかなりの重労働。山を下りて村まであと少しというところにはシュナプスを持った人達が待機していて農家の人達に飲ませるのですがこれは昔からの習慣なんだそう。今より山道も整備されておらず、寒い山を長時間歩かなければならなかったであろう昔はこのようにシュナプスが必要だったのかもしれませんね。

今年は家畜が早めに下山していたようで、全ての牛が下りたのは正午を少し過ぎた頃。ただ、これでお祭りは終わりではありません。今度は村で夜遅くまで飲んで食べて歌っての大騒ぎが続きます。

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シュニッツェルとヴルスト!

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一仕事終えた農家の人達もいます。

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いかがでしたか?牛追い祭りは日程は毎年違うので来年はいつ開催されるか分かりませんが、もし興味がある方はAlmabtrieb tirolで検索してみてください!

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