オーストリアで賃貸契約はどのようにするのか

公開日 : 2019年06月27日
最終更新 :
筆者 : Obi

Servus!オーストリアに来て5年、これまで夫の実家で暮らしていた筆者ですが、夫婦共にインスブルックの方が何かと楽になるということでこの度山から市内へ引っ越すことになりました!

日本では引っ越しの経験があったとはいえオーストリアの賃貸事情は知らない筆者とこれまでずっと実家暮らしだったため一度も部屋を借りたことのない夫の2人で挑んだ賃貸契約、今回は部屋を無事に借りるまでをご紹介します!(※あくまで一例です)

・部屋を見つけるのが難しいインスブルックで奇跡的にちょうどいい物件発見。

インスブルックは狭いながらも人が多く、物件も高いためちょうどいい部屋を見つけるのが困難です。筆者も色々探したもののインスブルック市内となるとかなり高め...。こりゃしばらくは無理だなと思っていた矢先に知人夫婦が引っ越すとのことでその部屋を引き継いで借りることに。

・契約手続きの仲介は弁護士で

(1回目)

てっきり管理会社で行うと思っていたら契約手続きは弁護士の下で行いました。弁護士を通していた方が何らかのトラブルがあった場合楽なのだとか。

家賃を支払えるだけの給与があるか、現在の仕事など簡単なことを聞かれたあとに弁護士が大家に連絡をとり借りる予定の家賃、保証金、いつから空くかなど詳しく聞いてくれます。(保証金は大体家賃2,3ヶ月分です)そして次の打ち合わせ時に保証金と初月分の家賃を支払うよう言われて初回の打ち合わせは終了。

家賃:Miete

保証金:Kaution(退去時に問題がなければ戻ってきます)

Betriebskosten:維持費。水、ゴミ回収、建物の掃除などにかかる費用。

(2回目)

2回目は前回言われた保証金と家賃の支払い。書類にサインして契約は終了ですが、最後に前の住民、大家、弁護士、そして契約者立会いで借りる部屋に問題がないかをチェックして鍵の引き継ぎをする必要があり、この日は3回目の打ち合わせの予定を決めて終わり。ちなみに前の住民夫婦は暖房をかなり使っていたようで弁護士からは暖房器具が傷んでいないか確認したいと言われました。

IMG_20190625_235822.jpg

どの部屋にもまずこのような壁に設置された暖房器具があります。ドイツ語ではこれをHeizungといいます。

(3回目)

弁護士、前の住人、そしてこれから借りる人で傷んでいるところはないか、部屋は清潔かなどを確認して鍵を貰って終了です。弁護士の方は部屋の写真を撮っていました。やり取り自体はあっという間なのでそのまま引越し作業に移っても余裕がありました。

以上がオーストリアで体験した初めての賃貸契約の流れです。

建物によってRuhezeit(例えば夜中から早朝にかけての時間)やペットの可否、共有スペースの掃除など色々なルールがあるのでその確認も重要。(こういうルールは建物内に貼られています)

いかがでしたか?

契約を終えたばかりで、これから本格的な引越し作業が控えているのでここ最近の猛暑もあって正直うんざりしている筆者ですが、これから先だいぶ気温も落ち着いてくるとは聞いたので頑張って作業しようと思います(笑)

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