フィンランドでの「コロナテスト」の体験 

公開日 : 2020年08月07日
最終更新 :
筆者 : 林 恵美

ヘルシンキ市のウェブサイトで、2020年7月26日にLinnanmäki (ヘルシンキの遊園地)で集団感染が確認されたとの発表がありました。午後3時から6時くらいの間に遊園地にいた人は、特に体の具合に注意して、できるだけ早くコロナラインで指示を受けるようにしてください、という告知。

1週間少し前、ちょうど、子供たちと遊園地に行った日ではないですか!

フィンランドのコロナ状況は小康状態で、毎年恒例の遊園地、行くべきかやめるべきか、さんざん迷って行った日です。お天気もよく、遊園地は人数制限があるものの、いっぱいでした。乗り物にも列ができていて、安全間隔もあまり守られていませんでした。消毒液はあちこちに配置されていて、乗り物に乗る前、乗ったあとに手を消毒できるようになっていました。でも、ジェットコースターの安全バー、乗ったら必ず1回は握ってしまいますよね。そして、全員が必ず手の消毒や衛生を守っているわけではない......

これといった症状はありませんが、万が一ということもあるので、すぐ次の朝にコロナラインに電話をしました。

大学生の娘たちふたりはヘルシンキのコロナラインに電話をし、同日にテスト。私はトゥルクのラインに電話しました。自動応答で電話番号を保存すると、むこうから折り返しの電話がかかってくる仕組みでした。1時間ほどして電話があり、状況を説明すると、何か症状があるかと聞かれ、のどが痛いですが何日か前に急な雨に降られてびしょ濡れになってからです、と返答。やはりテストをしたほうがよいと言われ、次の日の予約ができました。

会社では3月中旬からずっとほとんど自宅勤務をしているので、仕事にはほとんど支障はありませんが、事情は説明しました。

次の日。サンプル採取は屋外で、簡易プレハブから防護服に身を包んだ看護婦さんが出てきました。IDを確認したあと、鼻からサンプルを採取。

陰性の場合はメッセージで、陽性の場合は電話で連絡がある、と説明を受け、テストの結果が出るまでは自宅待機をしてください、と言われました。陽性の場合の自宅待機の指示が詳しく書かれた書類も手渡されました。結果は24時間後に出るとのこと。

まっすぐ家に帰り、結果待ち。娘たちは同日にテストをしたので、この日にはもう陰性の結果が出ました。一安心です。気休め(?)に夜は中華のデリバリーを注文しました。デリバリーはドアの外まで。ベルを鳴らして、ドライバーさんは安全にUターン。

どうも落ち着かない夜をすごし、3日目。私の結果も24時間で出るのかな?と待っていると、テストからほぼちょうど24時間で陰性のメッセージが来ました。というわけで、フィンランドのコロナテストを体験することになりました。コロナラインに電話から、結果のメッセージまでとてもスムーズで、フィンランドの医療体制に感謝、です。

レストランやカフェ、遊園地、映画館などの制限が徐々に解除され、夏休みの開放感で人出も多くなっています。学校ももうすぐ再開になることもあり、感染の第二波に備えて、公共の場所でのマスク強制もようやく検討されています。もう一度、気を引き締めなくては。

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