N015-アリゾナ国境線・治安問題

公開日 : 2021年06月08日
最終更新 :

アリゾナ国境パトロール警察の案内でアリゾナ国境を取材しました。ここは、アリゾナとメキシコ国境のコロナド・ナショナル・メモリアルから約20km離れたシエラビスタ住宅地郊外です。

国境を渡ってやってきた不法移民グループがキャンプをしていたところを国境パトロール警察によって発見された跡です。パトロール隊員によると今年2021年に入ってから急激に流入が増え、問題も多いと言います。アリゾナ国境は砂漠地帯です。暑さで飲水の確保ができず、地域住民に水を求め無断で敷地侵入するものが後を絶たず、住民からの通報が増えました。いまはまだ大きな摩擦は起きていませんが、不法侵入が住民の安全を脅かし始めていると言います。

この辺りは、西武開拓時代の名残の多い土地柄で銃所有率も高いです。地域の安全が保たれているのは、その事実を共有認識しているからだという人もいます。国境パトロール警察の説明によると、ほとんどの不法移民は貧しさから逃れてくる人で害はないと言います。ただ、そのような人々に紛れ込むように入ってくる一部の問題ある不法移民がいるのも事実です。夜中に追跡用ヘリが住宅上空を飛び、その物音に慌てて飛び起き、外に出ると車で追跡していた国境パトロール警察が追跡状況をていねいに説明してくれたという地域住人の証言もあります。

国境パトロール警察は、地域住民の安全を守るため、日夜過酷なパトロールを遂行しています。増え続ける流入にその任務は、さらに過酷なものになったと言います。現在のアリゾナ国境線は、不法移民流入問題もあり、安全とはいえません。アメリカ・メキシコ間の旅がいつかまた、安全に遂行できる日が来ることを切に願います。(国境パトロール警察に写真と掲載許可を得て掲載しています)

筆者

アメリカ・アリゾナ州特派員

ホップキンズ 江美

アリゾナ移住を機にワイナリー巡りや趣味の骨董品収集など、潤いのある生活向上を目指し、自然あふれる田舎暮らしを実践しています。

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