No.613家から訪れるフランス北部のミュージアム&展覧会

公開日 : 2021年03月08日
最終更新 :
筆者 : 冠 ゆき

パンデミックをきっかけに、世界各地の美術館や博物館がヴァーチャル見学を導入したニュースは何度か記事にしてきました。そのリストに、フランス北部からさらにいくつかの美術館・博物館が加わりましたので、ここにお知らせします。

1) シャルル・ド=ゴール生家

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Maison natale de Charles de Gaulle ©Kanmuri Yuki

現行の第五共和政の初代大統領シャルル・ド=ゴールは、第二次世界大戦中には将軍としてロンドンをベースに、レジスタンスと共闘したことでも知られています。文武両道に秀で、使命と闘志に燃えた一生を送ったシャルル・ド=ゴールの生誕の地は、フランス北部の町リルでした。リルの旧市街にはいまでも元大統領の生家が博物館として残っていますが、2019年11月から、工事のため休館していました。2020年12月にようやく修繕工事が終わり、開館!となる予定でしたが、パンデミックの影響で、いまだ休館が続いています。

そのシャルル・ド=ゴール生家がオンラインで見学できるようになりました! 実際に見学できるようになるまでのつなぎではありますが、遠い日本からもつぶさに観察できるのはうれしいところです。

通りから入っていく形で、矢印をクリックしていくと、自然に順路に誘導してくれます。時折「i」と出てくるのがインフォメーション。フランス語オンリーですが、簡単な部屋の説明などがテキストで出てきます。

また、「?」マークと「ズーム」マークのついているオブジェにも説明書きがついていて、拡大することもできます。

どの場面でも上下左右の矢印で360度見まわすことができるのでゆっくり隅々までご覧ください。

2) フォーラム・アンティーク

595.JPGのサムネイル画像

Forum Antique de Bavay @ Kanmuri Yuki

フランス北部バヴェで20世紀に発見されたガロ・ローマ文化の遺跡にあるのが考古学博物館、フォーラム・アンティークです。

こちらも休館が続いており、オンライン見学提供を始めました。

ウェブサイトはこちらから。

やはり説明はフランス語のみですが、「i」にインフォメーション。虫眼鏡マークがズーム。横向きの矢印が時折あるのは博物館員による説明ビデオ(フランス語)です。進行するには床に描かれた矢印をクリックします。こちらも360度見回せます。

3) オスピス・コンテスの展覧会

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Hospice Comtesse @Kanmuri Yuki

リル旧市街にあるオスピス・コンテスでは、本来ならば現在はリルの写真家ふたりの作品展をしているはずでした。残念ながら休館となってしまい、日の目を見ないこの特別展。オンラインで鑑賞できるようになっています。写真は1907~1969年に撮られたもので、当時の社会をのぞける貴重なものばかりです。

こちらのウェブサイトは、床に矢印がありませんが、床をクリックすると先へ進めます。また展示されている作品をクリックすることでズームされ説明文(フランス語)も現れるようになっています。

どうぞ皆様、よいひと時を! Bonnes visites!!

(冠ゆき)

筆者

フランス特派員

冠 ゆき

1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。

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