No.599明日解禁!仏ボージョレ・ヌーヴォー
毎年11月第三木曜に解禁となるフランスの赤ワイン、ボージョレ・ヌーヴォー。名前どおりボージョレ地方で作られる一番乗りの「新酒」で、赤ワインには珍しく若いうちが飲み頃。一般的なフランスの赤ワインより、軽くフルーティな味を特徴とします。
ルビー色のボージョレ・ヌーヴォー© Kanmuri Yuki
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日本で人気のボージョレ・ヌーヴォー
このボージョレ・ヌーヴォー、本家フランスでももちろん一般常識として知られてはいますが、日本ほどファンは多くないような気がします。日本での人気の高さは、おそらくもともと「初物」を尊ぶ日本の土壌に、渋みの少ないフレッシュな味や、少し冷やして飲む点など、好みがマッチした結果なのでしょう。
初物好きが高じて、不思議な使い方をする人もいるようですね。というのも、毎年この時期になると周りのフランス人の誰かしらに「日本人はボージョレ・ヌーヴォーのお風呂に入るんだって?」と聞かれ、閉口するのです。それもあり、これまでほとんどボージョレを話題にしたことはありませんでした。
新型コロナの影響
さて、コロナ禍ただなかの2020年ですが、今年もボージョレ・ヌーヴォーは作られています。解禁日は明日11月19日。
とはいえ、新型コロナの影響も被っています。毎年約2000万本作られるボージョレ・ヌーヴォーですが、今年はレストランが軒並みロックダウンで閉まっているため、キャンセルが相次ぎ、20%は売り上げが落ちると見られています。
今年のボージョレの特徴は?
気になるお味ですが、近年の地球温暖化を受け、葡萄の糖分が増えていることから、ここのところ「丸みを帯びた」「香り豊かな」傾向が続いています。今年のボージョレについて専門家は、「黒スグリを思わせる色の濃さが美しい。バランスが取れていて、おそらく春ごろまで長く楽しめるワインだ」と評しています。ちなみに、同じボージョレ・ヌーヴォーでも、年によって味は異なり、2018年はバナナの香り、2019年はフリュイ・ルージュ(赤いベリー系果物)味が前面に出ていると評価されていました。
さてさて、今年のボージョレ・ヌーヴォーのお味はいかに?
(冠ゆき)
おもな参考サイト:Linternaute
筆者
フランス特派員
冠 ゆき
1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。
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