No.584フランスでのホテル予約にぜひ試してみてほしいFairbooking.comサイト

公開日 : 2020年07月23日
最終更新 :
筆者 : 冠 ゆき

旅行、出張、移動の際、ホテル予約サイトを利用される方は多いと思います。フランスでも年々オンライン予約の利用者が増えていますが、実は大手の予約サイトはほとんどが本社がフランスにあるわけではなく、その利益は往々にして外国へと流れ、税金として国に入ってはきません。しかも、大手予約サイトの手数料は15〜30%と(ソース:20minutes紙)かなり大きなものです。

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パリのマンダリン・オリエンタル・ホテル© Paris Tourist Office - Photographe : Marc Bertrand

ただでさえ、新型コロナウイルスの影響で痛手をこうむった観光業界。フランスのいくつかの地域では、この夏、大手予約サイトへ抗議する動きも見られています。そのあたりのことは、こちらの記事にまとめましたので、よろしければご覧ください。

それと同じ方向の動きとして、フランスでは2013年に、Fairbooking(フェアブッキング)という予約サイトが誕生しました。仲介者を減らすことで、低い手数料でフランスのホテルを予約できることを目指したサイトです。

ところが、グーグル検索になかなか引っかからないこともあり、これまでほとんど脚光を浴びることがなかったというのが現状です。

しかしながら、このたび瀕死の観光産業を復興させるため、ナントの商工会議所と、ロワール・アトランティック県議会が、このフェアブッキングサイトの運営に手をつけることが決まりました。フェアブッキングサイトでは、ホテル側が払うコミッションは5%のみ。年会費€25が必要とはいえ、大手予約サイトよりはずっと良心的です。

近いうちにリニューアルされる予定ですが、いま現在もホテル検索は可能です。行き先と日程を入れると、候補のホテルのリストが現れ、そこから選択することでホテルの予約サイトへと入ることができます。今のところ、確かに、大手予約サイトと比べ使い勝手はいささか劣りますが、フランスの宿泊施設を応援する気持ちのある方は、ぜひ一度覗いてみてほしいところ。次のホテル予約では、まず最初にこちらのfairbookingを試していただけるとうれしい限りです。

商工会議所の手腕と、リニューアル後の充実を大いに期待しましょう。

Fairbookingの予約サイト

筆者

フランス特派員

冠 ゆき

1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。

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