No.583フランス北部リルのブラッドリー2020年は中止になりました
毎年のように案内しているフランス北部リルのブラッドリーは、中世に起源をもつ伝統ある町をあげての行事です。古くは1127年の文献にその記述が見られるそうです。
現代では、欧州最大規模の蚤の市という位置づけで、町の通りがそのまま蚤の市会場になる様子は、何度見ても圧巻。開催時期は毎年9月第一週末と決まっていて、2日で200万人を引きつける一大イベントでもあります。
例年ならばこの人出 ©Kanmuri Yuki
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2020年度版は9月5、6日を予定していましたが、このたび、ノール県とリル市が合同で中止を発表しました。ブラッドリーの中止は、テロの頻発した2016年に次ぐものです。
非常に残念ではありますが、パンデミックの影響で、現在フランスでは5000人を超える規模のイベントが禁止されていることや、9月の時点での感染状況がわからないことなどから、中止やむなしと考える人が多いようです。
ただし、従来の蚤の市は望めませんが、リル市は、お店を営む商売のプロによる小規模なブラッドリーを計画しています。詳しいことはまだ発表されていませんが、お近くの方は、9/5、6の週末、リル市内をのぞいてみてください。
(冠ゆき)
筆者
フランス特派員
冠 ゆき
1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。
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